茹でシラスのパスタ・フェットチーネ

敢えて「釜揚げ…」ではなく

シゴト現場の休憩所で " おやつ " をいただきました。贈り主は共にその現場で働いている左官屋さんの方です…世間一般では所謂「お爺さん」と呼ばれるご年齢ではありますが、まだまだ元気に活躍されておられます。
勤務先で菓子類をいただくことはたまにありますけれど、たいていは同業の労働者ナカマからで、元請けさんがそうしたものを振舞ってくれることは滅多にありませんな。過去の記憶をたどると地方の準ゼネコンに所属する血の通った監督さんが全員に饅頭を買ってきて下さったり、やはり同様の他企業さんの監督がアイスを…といった具合でして、大手のゼネコンでは皆無であります。口先では働き方改革なんてものを標榜していますが、実際は作業員なんてただの捨てコマみたいな扱いでしょう、それがこのギョーカイの現実です。
それにしても有難いなあ " おやつ "、美味しくいただきましたよ。お爺さんからいただいたのが「ヤングドーナツ」てのが笑えますけど。

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ヤングドーナツと上物しらす

さてそんなシゴトも無事終えて帰路はいつもの哀愁のイナカ町スーパーでお買い物です。若干ニク続きだったかなあ…ってことで海産物主体のチェックに入りましたが、その日の最大のメッケモンは「茹でシラス」でありました。
えぇっ?茹でシラスなんて珍しくもなんともないじゃん…ですが、うふふソレはちいとばかし違うんですな、レギュラーのものではなく " 上物 " しかも " 用宗産 " と銘打ってあるハイグレード品です。用宗(もちむね)とは静岡市の安倍川の河口近くに位置するシラス漁で有名な漁港なのです。

茹でシラスのパスタ・フェットチーネ   Nikon NIKKOR 2/85  SONY α7

過去に何度もその用宗漁港水揚げのシラスを食しておりますが、裏切られたことはありません…本当に美味しいのよ。べつに他の漁港がダメってことではありませんが、用宗産は丁寧に選別&茹でられた高級品が多いのです。徳川家康の居城があったり武家が多く暮らす駿府(現在の静岡市)に最も近いってことがその歴史テキ由縁なのか、そうした伝統が現在も生きているのでしょう。
本当は炊きたての白ゴハンにば~ん!と乗せてあぐあぐ食すのがサイコーなんですけれど、せっかくの休日ランチですからね、ここは伊豆辺りのオーベルジュなんぞで有難がられている『茹でシラスのパスタ』なんてもので攻めてみることにしました。そうそう、近年は " 釜揚げシラス " なんて言い方が一般的になっておりますけれど、エロおやぢは旧い人間なのでなんとな~くそーゆー名称に抵抗を感ずるわけです。いいじゃないか " 茹でシラス " で、いったいドコがいけないってんだい!てなもんで、敢えてそう呼んでおります、はい。

MOW エチオピア モカコーヒー

購入してきた茹でシラスの半量はアーリオオーリオの中に入れアヒージョ状態に、そこに茹で上げパスタを投入しタタっと和えてササッと盛り付け、残りの半量をダダっとトッピング、あとは青ジソと板海苔を刻んだものをチャチャっと添えれば出来上がり…極上のひと皿があっという間に出来上がるわけです。
ワサビ醤油をフィーチャーしたくなりますが、そこはグッと堪えてペペロンチーノの風味で茹でシラスをお迎えしましょう。あぁ美味い、旨味・甘み・香り…どれをとってもこの上ない素晴らしさよ!やっぱり " 上物 " は違うねえ。先日のたらこパスタと一緒で、イタリア人にこいつを食わしてみたいなあ、いったいどんな顔をするんだろう…な~んて食後のデザートにMOWのエチオピアモカコーヒーを食しながらニマニマとするわけです。







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庭風景  ハナトラノオ


ハナトラノオが八分咲きくらいになった数日前に撮影したものです
昨日は台風一過の好天に恵まれましたけれどちょっと咲きすぎちゃって残念なことに
これくらいのときが一番キレイかな
お花のピークとお天気はなかなか一致しませんね

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庭風景 ハナトラノオ   Ernst Leitz M-ROKKOR 4/90  SONY α7