安息の日々と『オニワタランチ』

計画停電は回避され久しぶりに安息の日々を送っている。とはいえ余震もまだ時々感じ油断は許されないのだな。ただ暖房の効いた快適な部屋でヌクヌクと震災情報に耳を傾けているジブンに対し(コレでいいのか)という念が沸き止まない。
恒久テキな支援として義援金を推奨するバナーを貼っているが、このアクションを起こした時点から比べ既に数倍の金額に膨れ上がり人々の願いや叫びがカタチとなって反映されてゆく姿は嬉しく思う。しかし完全復興までの道のりは長く、お金はこの先々長期間に渡って必要なのである。心ある方は一度きりではなく折を見て再度・再再度の募金をしていただくようお願いしたい。
そして現実を見つめようではないか。ヨコイチ報道の国内マスコミだけでなく、たまには海外メディアの目線もインプットしてこの悲しみや救援への取り組みなどを重く受け止め噛みしめそして心に焼き付ける必要があるだろう。
Lot氏のサイト(カゼハドコカラ)にそんな画像がたくさん集められたエントリーがある。ぜひご覧になってアクションを起こして欲しい…そんなキモチである。
現在は東北地方ばかりに目が向けられているが、それ以外の地域でも甚大な被害を被っている所も数多あり次第にそれらも明らかにされてゆくハズだ。しかしこのままカタチだけの復興を進めても、アトになればなるほど効いてくるボディーブロウのように教育レベルや道徳・修身をないがしろにしてきた我が国が払わなければならないツケは甚だ大きいのである。今回の買い占め騒ぎや原発エリアへの物資搬入拒否問題など渡る世間は鬼ばかりなのであって、その根幹は悩ましくそして深い。
復興は被災地だけではない、カタチが整ったら次はニッポンのナカミを復興しなければならない。


さてその「渡る世間は鬼ばかり」とは橋田寿賀子さんが脚本を手がける長寿テレビドラマであるのは皆さんもよくご存知だろう。通称ワタオニと呼ばれているそうだ。ボクはあのテのドラマは見ないのでよく知らないが、ナニかのときに偶然見てしまったりすることもあって(なんだかビンボったらしくてヤなストーリー)とスグにチャンネルを変えてしまうのである。
ドラマ内の設定では飲食店「おかくら」のムスメが嫁いだ先が新宿区曙橋にある中華料理屋「幸楽」である…となっていて、まあニッポン全国ドコにでもよくありそーな名称の中華料理屋を思いついたものだと感心する。サスガ年季の入った脚本家だ。
ジツは富士宮にもムカシからあるのよ「幸楽」って中華料理屋さん。しかもその真ん前にチェーン店の「幸楽苑」が出来ちゃったりしてジョーダンみたいだなあと笑ってしまったりもするのだ。

チェーン店はドッチでもいいが、本家の富士宮市阿幸地「幸楽」には一度行ってみたいと思ってたのだな、ボクが富士宮に引っ越ししてきたときから既にソコにあったのでかれこれ30年以上は続いているお店である。
店舗入り口には例のガラスケースがあって、色ヤケしホコリを被ったカツ丼とかラーメンやカレーライス・オムライスなどのサンプルが信号待ちするクルマの窓から眺めることが出来る。う〜むココなら昔ながらの食堂の味を堪能できるに違いない!と思いつつそのまま何年も経過してしまっているのだ。
そんなボクはCO-OPの宅配カタログで「あの幸楽の味を再現しました!」という冷凍ラーメンと餃子を見つけた。コチラの「幸楽」ではなく曙橋の「幸楽」だ。ラーメンはバラ肉焼豚・ナルト・シナチク・ネギといった具材が麺と共にセット冷凍されていて、ヨケーなことをせずともお店のスペックを家庭で楽しめる…というものであるが、そもそも架空のお店なのであるから“再現”というコトバは当てはまらないだろーとは思うのね、あのテのお店ならこんなカンジかな〜みたいにシュミレーションをしてみました…と云うのが正しい。
ネギはさすがに冷凍だとフリーズドライ状態で、なんだかインスタントラーメンみたいなので外して自分で刻んだものを添えた。 そしてニクとメンマは本物だったがナルトはカップ麺に使われているモノをレギュラーサイズにしただけ、という体でインチキ臭いが、まあウルサいことを言わずに喰うべきだろう。
食してみればごくフツーのさっぱり系のお味で悪くない。具付で一食当り¥200という価格に後ろめたい部分はないだろう。餃子もよくある“ラーメン屋の肉ギョーザ”というカンジでソコソコの出来だ。ラーメンと餃子のセットで『オニワタランチ』は失敗したくない、ブナンな選択でイキたいというアナタにはうってつけの食事である。
因みに製造元は日清食品なのでご安心を…




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今朝の富士山
空いっぱいのいわし雲
そしてその下層には強烈な霞…



6:20AM, March 20. 2011. @Fujinomiya-City