『サドンデス』をホットソースに

ニッポンではTABASCOがホットソースの代名詞みたいになっていて、エスニック系の料理店などでは「タバスコありますか？」と要求しなくても予めテーブルに置いてあるところが多い。
というか「ホットソースありますか？」などと訊いたりもすればガクのないねーちゃんに「はあ?!」と（なにこのおっさんわけわかんないこといってんのよ、ねえますたーほっとそーすってな〜に？）みたいな顔をされるのがオチである。

ムカシは鍵盤電子楽器の代名詞がエレクトーン（YAMAHAの登録商標）であっても某国営放送では「は〜い電子オルガンの演奏ですよぉ♪」とブランドロゴを隠した映像が映し出されたものだった。現在はそんなコトはなくて堂々とシンセサイザー…う〜んコレもほとんど死語か、富田勲やキース・エマーソンの世界だよな…キーボードのメーカー名がイバっているし、特定の商標名が登場する歌詞を変更させられたり音声カットされるなどといった半分暴力テキな規制は受けないのが当たり前だ。
リアルタイム体験は南こうせつ＆かぐや姫が唄う神田川の歌詞の中で「二十四色の〜クレパス買って〜」のクレパスはサクラクレパスの登録商標だったので「クレヨン買って〜」に変更されて歌っているのを見たことがある。クレヨンはたまたま文字数は一緒だが、なんだかキャ〜な幼稚園みたいで湿っぽい歌詞が台無しなのだな。かといってパステルだとみょ〜にフランスっぽく高級になって暗いメロディーに違和感アリアリとなる。やはりココはクレパスしかない、高度経済成長と輝く中産階級！といった時代の鑑テキ感覚がある。トシがバレる？いいのだ、もー開き直ってやるんだもんね、どーせ還暦まであと両手で…　おぉ今日は激しく脱線してしまったなあ、ホットソースのハナシだよ。
そのホットソースで最強と言われるデスソースを衝動買いしてしまったのだ。ホントにバカなエロおやぢである。いくらスーパーで“商品入れ替えの為半額”であっても「おいキミ！ソレは今ほんとうに必要な調味料なのかっ」と問われれば返すコトバはない、単に興味本位で購入しただけなのである。
ドクロのキーリングがついたシールをはがしキャップを開けようとすると既にコメカミにはアセが流れていた。ヤバそうだ…。次いで爪楊枝の先にほんの少量をつけてナメてみる。辛い。かなり辛い。うんと辛い。舌が痛いような感覚になってシビレるようだ。やはりヤバい。
そして鶏の唐揚に米粒位の分量をつけて食してみた。痛みが増してゆくのと同時に頭髪から湯気が上がるのではないかと思えるほど発汗が増加した。心臓の鼓動も早まっているが脈拍数を計測するヨユーはない。
クチの中の機能は全てマヒして食べ物の味は判らなくなっている。う〜んコレは調味料ではない。
SUDDEN DEATH …直訳すれば急死だがジツは死んだら終り、要は死ぬまでヤレ！という地獄のルールなのである。勝敗のつかないサッカーなどのゲームに採用される最終決着手段でもある。ボクはそーゆーゲームは後ろ指をさされても参加続行したくないのよ、もう試合途中放棄の卑怯者・ビビリ〜と言われたって構いはしないさ。
ほとんど未使用状態で冷蔵保管中につき、欲しい方には喜んで差し上げます。ただし運賃は着払いで。