(108) 今さら言われなくてもねぇ…『ごぱん納豆』

ハイスクール時代はそんなことを考えるヨユーもなかったが、大学生のころは面白可笑しいことへのチャレンジと経済テキ理由も影響して一般常識とかけ離れた食生活を送ることもしばしばあった。

そのひとつに“バタートーストに納豆をのせて喰う”というものがあった。これは面白半分でやったことではなく、バターを塗ったトースト食パンに醤油をつけた焼海苔を乗せて食してみたらメッチャ美味かったのにヒントを得て、その“のりバタトースト”に納豆オンしてみたのね。いや〜コレが美味いったらありゃしない!
その納豆のパッケージ写真にあるようにキャベツの千切りなんぞに乗せたものより遥かに美味い、雲泥の差なのである。タカノフーズさん、ちょっと研究が足りませんねえ。きっとヴィジュアル優先の絵作りをしたのでしょうけど、オンナコドモ相手の雑誌〇〇クラブのインチキ記事じゃないんですからね、食文化をリードすべき食品メーカーがそーゆーコトをしてはいけません。脱線。
当時は革命テキ発見とばかりに友人にそのことを話すと予想通りヘンタイ呼ばわりされた。そうだろうなあ、納豆にマヨネーズを入れて食すことでさえ反社会的活動・伝統文化の破壊行為として厳しく取り締まられていた時代である、ムリもないことなのであった。
しかしボクをボロカスに貶したオトコはナゴヤ出身なのであって「うっわ〜、どえりゃーキモチわるぅでかなわんでよ」とか言っちゃって眉間にシワを寄せてみせたりもした。ジツに嫌そうなカオで侮蔑の目つきを投げかけてきた。ボクから言わせればおめーらだって“あんかけスパゲティー”とか“赤だし味噌汁つきトーストモーニング”なんてSM級罰ゲームみたいなもんを喜んで喰ってるだろ!みたいに思ったりもしたが、仲のいいヤツだったのでケンカまではしなかった。

そんなワケでこの商品をメにしたときは「はは〜ん」てなカンジで、そのヘンタイめしのことを想い出していた。
添付のタレにはバターの風味が予めつけられているのでトーストにバターを塗るテマヒマは省けるが、肝心のお味の方は安っぽいマーガリン風味…しかもコレは昭和三〇年代の給食マーガリンだろ〜みたいなインチキ臭い味で、これなら添付タレは使わない方がいいと思った。百歩譲ってパンなら限界近くでガマンできようが、ゴハンなんぞに乗せたら米作農家への冒涜とも捉えられかねないだろう。
フツーにバタートーストして醤油とカラシで調味したものを乗せることをお勧めしたいし、そのほうがこの商品専用に用意された超々極々小粒の納豆が持てるポテンシャルを最大限に発揮する。




おかめ納豆タカノフーズ株式会社)
http://www.takanofoods.co.jp/


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宴のあとの白々しさか
ひんやりアタマを鎮める神戸の夜明け



6:06AM, September 24. 2011. @HOUJU, Kobe-City