夏の終わりのハーモニー 『イチジクのジャム』とチーズでトースト

イチジクは初夏から盛夏にかけてが旬だと思っていたら出荷元のデータだと秋に収穫される品種もあるらしい。まあイメージ的には夏だからアセダラの頃に冷蔵庫で冷んやりさせておいて食す楽しみが真っ先に浮かんでくる。あのほのかな甘みと、はんなりした優しい香りが独特の世界を持っている。
イタリアでは生ハムメロンなんかより生ハムイチジクのほうがポピュラーらしく海外取材番組でもよく目にする。ボクも何度か食したが確かにメロンよりイチジクのほうがプロシュートの美味しさが活きるような気がする。
しかし加工したイチジクもなかなかによいものだ。そのムカシ当家の庭に日本イチジクがあったころは、生だけではとても食べきれないので母君がジャムにしてくれた。煮詰める分だけ香りや旨味が凝縮されそれはとても美味しいものだったが、同時にそれは夏の終わりを告げる食べ物でもあった。

残念なことにその日本イチジクの樹は突然枯れてしまい、以来生もジャムも縁のないものなってしまった。ところが今度はおチ〜バのマダ〜ムがそのイチジク・ジャムを作っては送ってくれるようになり「かたじけのうござる…」と感涙に咽ぶのである。大袈裟だなあ、でもジツはコレを毎年大いに楽しみにしているのだよ。 イチジクの産地を首都圏では近県各地のものが選べるというのもサスガなのであって、その時に応じてチョイスしているらしい。哀愁のイナカ町では有り得ないことだが、そのかわり短い期間ながらも地元のものが安くテに入るのでドッコイの勝負か。

そんなイチジク・ジャムが今年も9月の中旬に届いた。矢も楯も堪らず早速ビンを開けてお味見だ… う〜む、これだよコレコレ♪ そして夕方近くになってしまったお昼ゴハンにムリヤリ登場させてしまうのだな。
バタートーストにこのジャムをたっぷり乗せたもの、そしてチーズを乗せてトロリとさせたもの。あぁとてもいいハーモニーではないか。
最初はコーヒーなんぞでこれらを楽しんでいたが、やっぱり出るべきものが出てこなくちゃねえ…もう夕方だし、今日はいいか…ってなことでプシュッと一本。
これまで廉価版PBの輸入ビールといえば韓国製ばかりだったが、コレはお初の台湾製。何と言っても¥88というお値段にはキョーレツな魅力がある。しかもお味のほうもまずまずといったカンジでさほど見劣りはしない。しかし泡消えの早さは仕方がないにしろ、缶のデザインとロゴの安っぽさはどうにかならないものか。ナカミがある程度のレベルであるだけに惜しい…のひと言である。




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