FBM2012…その前に紅葉と『手打そば』

何年かぶりにFBMに参加する気になった。といってもコレが二度目でだいたい様子は解っているつもりだから、FBMそのものよりも信州の晩秋を楽しんでこよう!という不埒なメガニストなのである。

今年は紅葉が少し遅れ気味と聞いていたのでちょうどいいかも知れない…と宿をとってある清里へは須玉インターから真っ直ぐに向かわず、信州峠〜野辺山へ抜けそれから清里へ下るルートを選択した。
モクテキは2つ、ひとつは本谷川渓谷の紅葉、そしてふたつ目はその出口付近にある登山宿で食す『手打そば』だ。どちらも以前に経験しているものだが、いいものは何度味わってもいいものに決まっている。
クルマのスレ違いにちょっと気を配る渓谷に入ると(う〜む、ちょっと早かったかなあ)な紅葉の染まり具合だったが、奥深いエリアにさしかかればその杞憂はすっかり消し飛んだ。いや〜素晴らしい!やはりココは穴場…まあ知っているヒトは知っているのだろうけれど、ウィークデイでもないのにバカみたいな人混みや渋滞のないところを考えるとやはり穴場の部類に入るに違いない。

してやったりの紅葉狩りに満足すればハラもけっこー空いてきた。そうなればその道すがらにあるお店で『手打そば』を食すというミッション2を予定通りジッコーするのみ。
お昼には少しだけ早い時刻だったけれども、な〜にそのほうがお店もきっと清々としているだろうし都合がいいってもんさ。

このお店の『手打そば』はもう二度も食していて昨年も「信州蕎麦の本懐 2011 『手打ち蕎麦』@信州須玉・有井館」として日記に残している。蕎麦のなんたるやとかお店の云々といったものはソチラに記してあるのでぜひお読みいただきたい。
今回の手打そばの添え物はなんだろう…と楽しみにしていたが、レトロなアルミ盆に乗せられ運ばれてきたものは三種のおかずで野沢菜の漬物・南瓜の煮物・蕪の浅漬だった。毎回供されるものが違っているのは、このお店のご主人や奥様が自ら作っているヤサイを調理したものだからなのであって、それこそ季節感満載のおかず…いわゆる“旬”そのものであるところが嬉しい。

そして今回のスペシャルは近所で採ってきた山栗を茹でたものがサービスでいただけたことなのよね。小さいけれど甘くて香りも宜しいし、茹でたてなのかまだほんのりと温かい山栗には食べやすいように割りを入れてくれてあってジツに心のこもったもてなしを受けたような気がする。
茶をすすり…緑茶にウルサいボク=静岡県人でさえ美味しいと思える良質なもの…漬物や山栗に舌鼓を打っていると本命の『手打そば』がやってきた。待ってました〜♪なのである。

例によってワサビはついておらず、その代わり“辛味大根”のおろしたものが添えられている。テーブルの一味唐辛子をパラリと振りかけクチに運べばこの蕎麦からは変わらぬ旨さと香りが発散して(あぁ、やっぱりココに来てよかった)としみじみ思うのであった。
それに生醤油を水で薄めただけみたいな印象だった蕎麦ツユは今回ちょっとグレードアップしてやや甘みとダシが効いているものになっていた。それはお店のレシピを変えたというよりは、その時に調理したヤサイの煮物の影響…つまりボクはこのお店の蕎麦ツユの醤油ダネは煮物などの汁を利用しているのではなかろうかという推測なので…であって、それもその季節に合った蕎麦ツユの風味として自然に作用している気がするのね。
それにしても旨い蕎麦だ。なんでこんなに美味しいのだろう…きっとそんなに深く考えるほどのことでもなく、単純に蕎麦の“三たて”をマジメに遂行してるだけのことなのだろうし、蕎麦ツユも前述した通り極めてシンプルなカタチで蕎麦そのものを引き立てるものとして添えているのが成功の方程式なのかも知れないなあ。
客席がムカシの民家のお座敷のように静かでひんやりしていてとてもココロが落ち着く。本来は登山者のための民宿だからきっと宿泊者はこの座敷で朝夕の食事を摂るのだろう、いいなあ。
面白半分ではなく、本気でこんな宿で一晩過ごしてみたいキモチになっている。

登山宿 有井館
山梨県北杜市須玉町小尾8872-12
TEL=0551-45-0455 FAX=0551-45-0632
MAP




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FBM開催直前にヴォルヴィックのプレミアムとしてルノー・コレクションの情報が…
信州へ行く途中いくつもコンビニに立ち寄ったけど見つからなくて
もうムリかとガックリしていたら静岡に帰ってからあっさりセブンで発見
まあ、すかさず全部買いですね







ラントマンさん
おはようございます! がばい美味かったとよ〜(笑)
その土地その土地に美味しい蕎麦があって、そしてまたそれに合う食べ物があるものですよね!
もう新蕎麦になってますか…ぜひ今年の恵みを楽しんできて下さいヽ(´∀`)ノ



とがしさま
おはようございます!
やっとやっとFBMにまつわる日記にたどり着きました…しかしいくらなんでも一ヶ月後では遅すぎますねえ、申し訳ありませんノ(´д`*)
ザル蕎麦を唐辛子で食すのはココで初めて知りましたが、なかなかいいものですね! そしてこの辺りでは乾燥した唐辛子ではなく「生唐辛子」を細かく刻んだものを温かい蕎麦の薬味として使うことも知りました。コレがまた新蕎麦の時期に重なってとってもいいんですよ〜♪



元ルーさん
おはようございます!
イケますよ〜、唐辛子(^o^)v ワサビとはまた違った顔を蕎麦が見せてくれます。
飲料水のオマケにしてはよくできたミニカーかな。ボクはキャトルとアルピーヌA110の2つで満足(笑) でも以前にオランジーナについていたエアーフランスの旅客機ミニチュアのほうが質が高かったですよ。ミニカーはプルバックにしないでそのコストをリアリティーに向けて欲しかったなあ(´・∀・`)


             ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


今シーズン、初めて気温が0℃になりました



6:46AM, November 30. 2012. @Fujikawa-Riverside, Fuji-City



Lotさま
こんにちは!
看板と店の造作だけで没田栗蔵してる族も少なくない昨今、こうしたマジメさ正直さに心打たれますね。
蕎麦かくあるべし…と改めて思いましたよ。でも便利な近所ではなくて「ちょっとアシを延ばさなくてはいけない旅のお楽しみ」という存在であるところもいいなあ(´▽`*)アハハ