知人がご家族のブライダルにまつわるご用事で新潟に行かれた際の土産としてボクに送ってくれたレトルトカレーである。半ツヤ消しのコート紙に白基調のスッキリしたパッケージデザイン、いかにも高級そうなレトルトカレーはエロおやぢには似合わないかもね。
そうは言ってもせっかくいただいたお土産だ、とくと味わってその恩恵に与るってのが礼儀ってもんだよな。先方にはシツレーとは思いつつ(このカレー、いったい幾らするんでしょ)みたいなキモチを抑えられなかったのでついネットで調べてしまった。検索すればスグに出てきたがその販売価格を見て(やっぱりねえ…)のタメ息なのである。野口君を連れてこないと売ってもらえないのよ、こんな高価なレトルトカレーは久しぶりじゃんね。
それもそのハズで“新潟県内に於いて育てられた黒毛和牛で格付等級A-3/B-3以上のもの”を「にいがた和牛」と呼ぶのに対し、そのうち“新潟県村上市および関川村ならびに胎内市で飼育された格付等級A-4/B-4以上のもの”を「村上牛」と銘するらしい。正真正銘のサラブレッド…ウシだから違うか、最上位ランクの黒毛和牛なのだな。
こーゆー高級食品はヘラヘラと平素の昼めしなんぞに喰っちまっては飼育農家が泣くってもので、かな〜りキアイを入れて準備した上でエリを正し姿勢にも気を遣い、そして副菜やドリンクも周到にチョイスして食卓に向かうべきなのだ。ってうそピー、休日の独り昼めしに「あ〜こんないーものあったじゃん!」と食品ストッカーに見つけてはタタッと調理して喰ったのさ。
ただしねえ、冷凍ゴハンとか冷や飯を電子レンジ加熱したものでは格が合わないのでちゃんと“炊きたてゴハン”をスイッチしたのよ、どーだいエロおやぢだってそーゆー部分はキッチリと折り目をつけるってもんだよ…ってつまんねーことを自慢するな!だよね。
しかし美味かったなあ、ニクの部位はスネとかそーゆー煮込み料理向きのものなんでしょうけどソコラにあるハンパな国産牛とは一線を画した香りと旨味がレトルトカレーなのにちゃっと判ってしまうところが怖い。ルウもそれを活かすべくやたらにバターなどでコクを出し過ぎていないしスパイスのバランスというかカレールウそのもののクオリティーに相当な努力を払って追い込んできた…と思えてならない。素晴らしいカレーだ。高価なカレーも久しぶりだけど、本当に美味しいと感じてリピートしたくなるカレーってのも久しぶりな気がする。まあそのお値段じゃそうカンタンにリピートは許してもらえないだろうけど、ココ一番ってときの切り札としてスペアしておくにふさわしい製品だな、いや〜ご馳走さまでした。
◆製造元:有限会社 山雅
新潟県村上市久保多町6-29
TEL=0254-56-8120
久々のケロ助は体長1cmほどの一年生