ラーメン不発で『串かつ定食』@いとう食堂

鄙びた食堂発見とそのコンサバティブ&地元Loveなラーメンに心酔したエロおやぢ、またまた見つけちゃった一軒の食堂でこのエリアのラーメンを掘り下げてみようではないか…と目論んだのである。工業団地の東側はムカシからの水田が拡がっていて、以前はただの農道だったろうけれど現在は通勤や通過するクルマの重要な道路になっている脇にポツリと存在しているのである。「いとう食堂」さんね、あぁなんていい佇まいなんでしょ…

しかしこーゆー食堂なら当然ラーメンってもんがあるでしょ…と思い込みをしていたボクがバカだった。よく見れば“ラーメン”と白ヌキされた朱の幟旗なんてないし、だいいち食堂だからといってラーメンを提供しているとは限らないじゃないか。ボクの思考過程に近年特に現れることの多い思い込みってやつね、ホントに情けない。

シカタがないのでお店のメニューの中から選んで昼めしにすることにした。ラーメンがないからと云って「はいさよなら」ってワケにはゆかないのだよ。
「いとう食堂」さんはお母さんとそのおヨメさんらしき方(もしかしたら娘さんかも知れないけれど)がお二人で切り盛りしていた。けっこーなご高齢らしきお母さんが主に調理、おヨメさんがその補助と提供準備の担当って感じでキビキビとムダのない動きが心地よい。

けれどもラーメンが無いってーのにはちとアセった。だってキアイを入れて公開し始めた“続・秋のラーメン祭り”だよ、全8回イッキ連続掲載ってことでスピード感と集中力を演出したかったのにさ中休みでキンチョー感が途切れそうじゃんね…って「ラーメンばっかしだから、このほうが飽きなくていいよ」なんて方もいらっしゃることに甘えるエロおやぢなのだな。
注文したのは『串かつ定食』¥800だ。先客もお一人様だけだったのでもっと早く提供されるのかと思っていたらけっこーな時を必要とした。むろんソレは冷凍とか予め仕込み済みみたいなクイック調理なのではなくて、オーダー毎に調理を開始して最上のお味を狙う…というタクティクスに他ならない。エセグルメのエロおやぢであっても(美味いもんが喰えるなら多少時間がかかったって仕方ないよね、てか本当に美味しいものを食べたければそーゆー時間が絶対に必要!)ってことくらいカラダにシミこんだ知識なのでなんとも思わないのである。
さてさて、やっと出て来ましたよ『串かつ定食』。フレンチみたいなスフレ容器に盛り付けられたお漬物三種、たっぷり野菜の具だくさん味噌汁、冷奴、そして大きめの茶碗に盛られたゴハン…串かつから漂ってくる揚げ油の香りがたまらなく食欲をそそる。
美味い〜っ!やっぱり差し立て揚げたてだよね、串かつ!てなもんだい!こーゆーコンビネーションが食堂の食堂たる所以なのである。いいぞいいぞ、ヤケドなんか恐れずに皿にし添えられたカラシとテーブルの中濃ソースをたっぷりかけてわしわし喰おうではないか。いや〜サイコーに美味い。ラーメン?ん〜なもん知ったこっちゃねえよ…と無責任なエロおやぢは嘯くのである。

ひと通り食してミもココロも平静をとりもどしつつあるボクはそのころからキョロキョロと店内を見回すのであった。よく見るとホワイトボードにも「本日のオススメ定食」みたいなものが書き込まれているのと、天井近くの壁面の掲げられた献立札からはほとんどの定食が¥800という価格に統一されていることを改めて知ることになるのである。
アッパーが¥900のミックスフライ定食、ロワーが¥750の野菜炒め定食…このふたつ以外は全て¥800という設定に驚いたというより感心したエロおやぢなのよね。いや〜ここまで徹底テキに“定食”というスタイルを貫く姿が素晴らしい!なのである。

そしてもうひとつ感動することがあった。
テメーにとってはある意味闘いを終えて食後の一服を(ふぅ〜)としているとおヨメさんらしき女性が「コーヒーはいかがですか?」と差し向けて来るではないか。うんうん、有り難い。揚げ物のアトにはアイスかコーヒーってのが中年おやぢの常套句なんだからさ、迷わずお願いしたのは言うまでもない。しかし過日の十二番『とつげきラーメン』を食した時と同様に、こうして食後のドリンクをサービスで提供していただけるのは本当に嬉しい。しかもこの「いとう食堂」さんではそのコーヒーを手立て…つまりレギュラーコーヒーをひとつひとつちゃんと淹れて手元に運んでくれるのである。なんて素晴らしいんでしょ。カップは陶器ではないけれど、ちょっとユニークなホルダーにセットされたペーパーカップが逆に気取らない美味しさを醸し出していてとても好感を持った。
ラーメンは食べられなかったけれど、幸福な昼休みを過ごした。


いとう食堂
静岡県富士市川尻東15
TEL=0545-32-0946
ACT=ランチのみ営業 日曜定休




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元ルーさん
おはようございます!
大きいとは言えないまでも決してセコくはないニクの串かつ、全体でのボリュームもありましたからボクは二本でちょうどよかったです。
まあ晩酌ビールの肴ならもう一本か二本欲しいところですけれど(´▽`*)アハハ
こちらも明け方の気温がヒトケタになってきました。寒くなりましたねえ…