さすらいのラーメン野郎も『ラーメンセット』でひと安心

  • 東海道蒲原宿ランチ奔走記(2)

師走に入りシゴトも追い込まれて忙しくなってきた。今日は東、明日は西、明後日は西のそのまた西…と“さすらいの〇〇野郎”みたいな状況に陥っているエロおやぢなのだよ。

そして気温や気候もすっかり冬型に落ち着いてしまったようで早朝の霜や結氷はもはやアタリマエの師走なのだ。
そんなある日、シゴトの待ち合わせでいつも集まる薄陽の某所に三匹のノラネコが丸くなっていた。ボクが近づくと非常に警戒した様子に急変し、なんだか襲いかかる犯人をニラみつけるみたいな目つきになっているではないか、まったくカワイくないやつらだ。
ナカマの話によるとこの兄弟は元々4匹だったのだが、そのうちの一匹はカラスだかトンビにさらわれて哀れそのエサとなってしまったのだそうだ…というのもたまたまその現場を見てしまったらしいのね、自然界はキビシいのよ。

その日は蒲原でのおシゴト、例によって(昼めしはドコで喰うか)という大モンダイに悩んでいたら“新蒲原〇オンタウンの中にある「丸大飯店」の定食がスゴいボリュームでお味も上々”との情報提供をナカマがしてくれた。有り難い、早速行ってみようではないか。
前日も『サンラータンメン』なんて甘酸っぱ辛いの料理を食したのに、なんだか疲れてるからなのかな、この日も『酢豚定食』なんて同系のお味である料理が食べたくなって注文したのよ。いや〜ホントにボリュームもたっぷりでいいお味、ウワサは本当だったのね。

しかし厨房がまる見えのカウンターで食事をしていたエロおやぢは、ひとつ気になるモノを見つけてしまったのだな。それはオトナの手のひらほどもあるスライス肉がかなり大量にカットされて準備されていることだった。
そしてそれらはスープと麺が入れられたドンブリに次々にトッピングされては運ばれていったのである。このお店に来る客はみんな“特大チャーシュー麺”を注文するのかいな?みたいに最初は思ったけれど、そんなバカなことはあるはずもなく、どうやらその特大チャーシューはこのお店のデフォルトのようなのである。
お〜っし!ボクもそいつを喰ってみようじゃないか!と意気込んで挑んだその翌日、お店に到着してみれば立て看板にはランチの案内が、しかも当日はラーメンとのセットになっていてイッキにコーフンが押し寄せてきた。

メニュー案内の『ラーメンセット』はミニラーメンがメインコンテンツとなっていたのだけれど、運ばれてきたものはどう見てもレギュラーサイズ。確かにドンブリはひとムカシ前のラーメン店標準容量の6.3規格だから小さく見えるけど、フツーに盛り付ければ充分に一人前の分量を確保できるものだ。そしてミニラーメンだからチャーシューは半分サイズなんてケチなことはせず、単品レギュラーサイズのラーメンと同じものがパ〜ンと乗せられているのだよ。おいおい、スゴいじゃん!
これにゴハン茶碗ではなくドンブリチャーハン、50gほどの鶏の唐揚げが4ケ、コンニャクの煮物が2切れ、漬物…と申し分のない質量が奢られているセットだった。これで¥890ってーのはちいとサービスが過ぎないかい?てなもんだけど、嬉しいことであるのには違いない。
ナカマの話では「“チャーハンの大盛り”なんて注文するとさぁ、とんでもねー量の爆盛りが運ばれてくるからね」だそう、どうやらコチラのお店はとにかくハラいっぱいになってもらおーじゃないのよ!というポリシイが貫かれているようなのである。
毎日行けるワケではないだけに、日々どんなセットメニューが展開されているのか非常に気にかかるところだ。

近年は量よりも質の方が優先傾向にあるエロおやぢなのだからそのお味もしっかり記憶してきたのは言うまでもない。ウリのチャーシューは煮豚系…こんな大きなブロックを吊るし焼き豚なんかにしたら硬くて喰えないよね…てなワケかな。柔らかくて旨味もちゃんと感じるしそこそこブナンなお味でオッケー。それにしても面積がデカいだけじゃなくて厚みだって結構なもの、ニク好きにはたまんないだろうな。
肝心なラーメンのスープと麺はやや物足りないカンジはするけれど、そのスペックでのお値段でそーゆーことを追求するほうが間違ってるってもんさ。それより鶏の唐揚げがアチチでヤケドしそーなほど揚げたてだったしお味は上等なもの。さっぱりした味付けのチャーハンにぴったりフィットしていい感じだ。

コンニャクの煮物はゴマの風味がよく効いた独特なものの中華風ではなく和食系、名付けるなら『コンニャクの利休煮』てなところかな。これもチャーハンによく合って美味しかったし、漬物も既製品でないことはスグに判るフレッシュさがいい。さすらいのラーメン野郎もこんな『ラーメンセット』でひと安心ってところだね。
余談だがこのお店の名物に『後藤さんラーメン』というものがあるらしい。ネットなどで検索すると出てくるけど、なにせハバネロどっか〜んな辛さでシビレるというよりキョーレツな痛みに近い感覚が味わえるものなのだそうだ。う〜ん、ボクはそーゆーのはパスだけど。誰か同行してそいつにチャレンジしてくれたらいいのになあ、ちょっとだけお味見させてもらうから…な〜んてさ、世の中にそんな都合のいいハナシなんてそうそうないよな。


丸大飯店
静岡県静岡市清水区蒲原322-11
TEL=0543-85-3354
ACT=11:00-14:00 / 17:00-21:00 月曜定休




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元ルーさん
こんばんわ!雪かきおつかれさまです〜
ちょっと衝撃テキな焼き豚ですよね。このお店のチャーシュー麺ってどんなんなんでしょ(≧∇≦)b
シゴトナカマの話だとこのノラネコたちは食い物を持ってるときだけミャアミャアすり寄ってくるらしいですよ。でもけっしてなつかなくて憎らしいと言ってました。