旬真っ只中…秋刀魚の塩焼

ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言い伝えがあるが、わが国では「柿が赤くなると医者が青くなる」となる。どういったワケでそんな言い伝えがあるのかをココで記述すると長くなってしまうので、各自判断でカッテに調べて勉強して下さいな。
そして当家に於いては『柚子が膨らむと秋刀魚がやってくる』のである。そうなんです、庭の柚子は秋口になるとぐんぐん成長して所謂“青柚子”として柑橘酢利用が可能になるわけだ。ちょうどそのころ秋刀魚漁が始まり、柚子の肥大と共に秋刀魚の旬に突入してゆくのである。
こーゆー樹木がない家庭は秋刀魚の塩焼を計画する度に柚子やスダチ・レモンといった柑橘類を購入してこなければならずお気の毒様なのだな。そしてこの樹を庭の片隅に植えてくれた亡き父に感謝なのである。


PENTAX MX-1

例年その柚子はけっこーな収穫があるので、ある時毎晩欠かさないハイボールに使ってみた。やはりと言うべきか全く合わない、とんだ失敗だったのである。焼酎とかだったらね“柚子酎ハイボール”なんてテもあってけっこーイケるんだけど、バーボンやウィスキーにはダメだ。
つまり柚子がいくらあったとしてもレモンは切らすわけにはゆかないのである。おサイフにヨユーのあるとき又は母上の年金をアテにしていいときは国産レモンを、そうでない時はチリ産あるいはメキシコ産といったお値打ち3コで¥148のビニール袋入りを購入してくるのである。
ボクはレモンをスライスにせず1/8カットのシャトーににして氷をたっぷり入れたハイボールグラスにトッピングしているけれど、本場の英国ではそーゆーことはせずにレモンのピールだけをを軽く折り曲げ潰して香りだけを移すようである。ありゃりゃ、とんだ下品なマネをしていたエロおやぢなのだな。でもねえテメーのバンド名にも劣らないくらいゲスな行為でヒンシュクを浴びているオトコもいるくらいだから、これくらいじゃあ許してもらえるかも…なんて甘いですか?って脱線ですね、元へ。
やっぱり旬の秋刀魚には青柚子がよく合う。今年はあと何回こいつを食すのだろう…。




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