春限定『せりそば』を安田屋本店さんで

早いもので三月もあと数日でお終い、新年度・新学期…と節目の四月がやってくる。そして当家の庭も春らしい姿に変わりつつあって、その中であるスイセンの芽が出たことは今月の初めにお伝えしたけれど、そいつがかなり大きく成長しているのね。


YASHICA  AUTO YASHINON-DX 1.4/50  @ SONY α7

フツーのスイセンに比べて葉がとっても幅広く厚い。さぞかしリッパな花が咲くだろう…と思っているのだけれど、残念なことに今年も花芽を持てないようなのである。もう三年目なのになあ、球根は今年ひとつ増えたようで順調に生育しているようなんだけど、もしかしたら陽当たりがあまりよくない場所ってこともあるのかな、今年ダメだったら秋に別の場所に引っ越しさせよう。
さてそんな春の彼岸に、例によって墓参りをしてきた。ついでに静岡市中心部でお買い物ってのもいつものパターンなんだけどね、やっぱり昼めしも大切なミッションなのよ。ところが次々にお気に入りの老舗が店を閉じてしまっているので困ることもあるのね。買い物をする中心部あるいはごく近い場所で本当に質の良い料理を出してくれるお店が少ないのだ。


Olympus  PEN-F G.Zuiko Auto-S 1.4/40  @ SONY NEX-7

う〜む困ったなあ…と思案していたけれど、ふと思い出したのは(駿府城公園の近くにある安田屋本店さんってテがあるじゃん!)なのである。そう昨年秋オクシズ紅葉狩りの帰路に立ち寄って以来だし、なにより母上をまだお連れしていなかったってのもある。なおかつここ数日ニクっぽい料理が続いていて和食系でスッキリと収めたい気持ちもあったからねジツにいい選択ではないか。

ボクがお願いしたのは春限定の『せりそば』である。何のハズミか大盛にしてもらっちゃったけど、いや〜本当に美味しかった。蕎麦切には大根の極細(刺身のツマみたいに機械で千切りにしたような雑なものではなく、ちゃんとカツラむきして千切りにした職人ワザの品)が忍ばせてあって、香りや食感のよい芹を最大限に引き立てている。あ〜春の薫り!ってカンジ。
『せりそば』自体も珍しいけど、こーゆー盛り付けって初めてなのよ。やはり徳川家康公のお膝元城下町は品のよい伝統がきっちり引き継がれているんだなあ、と感じる。近年は意欲的な若者がチャレンジする新料理ばかりがモテはやされ話題になるけれど、そうしたお店が10年以上営業を続けているのは稀だし、たいてい数年でサヨナラってところがほとんどなのね。ところがこの安田屋本店さんは最後の徳川家将軍・慶喜公もたいへん贔屓にしていて、勝海舟なども訪れたことのある名店、創業150年の歴史が蕎麦料理のお味に深い趣を加えているのは間違いないと思う。
蕎麦切りそのものはもちろん、江戸風の蕎麦つゆも超一流の味わいなのであって、蕎麦好きな方なら一度はこのお店の粋を味わっていただきたいと思う。


安田屋 本店
静岡県静岡市葵区横内町53
TEL=054-245-0981
ACT=11:00-20:15 木曜定休(祝日の場合は翌日休)


木鉢会 「静岡 安田屋本店」
http://www.kibati-kai.net/02kamei/kameiten/sizuoka_yasuda/


そばの散歩道 にっぽん蕎麦紀行 「安田屋本店」
http://www.nichimen.or.jp/kikou/14/01.html





クリック↓↓↓で応援をお願いします




昨日の午後は散々な目に…
突然の豪雨で作業中断、クルマ内に逃げ込んで待機
フロントグラスを叩くバラバラというものすごい音に驚きソトを見れば
なんと雹が降ってるじゃありませんか


それでもその場を去る頃にはこんな幸運も
なんとダブルのレインボウ
虹を見たのって久しぶりだなあ


INFOBAR A03






梅成弟子丸さん
おはようございます!
あっ、そうそう!その感覚ね、幸福感。スルドい考察ですよ!確かに蕎麦屋さんだけに持ちうる独特の感情かも知れませんな。様々な要素が考えられますけど、要約すると「粋」や「鯔背」といった文化的ステージの違いでしょうか。またそういった思考ベースが持てるのはニッポン人だけかも知れませんねえ。
近年江戸の下町文化が再認識されてますけど、そういったエッセンスを地方都市でも堪能できるのは有難いことです。静岡にいらした際はどうかお忘れなく安田屋本店さんのご利用を…(´▽`*)アハハ