嵐の前のラーメンは『しお白湯』@鶏麺屋 虎々

天気予報では「午後から崩れ翌日は嵐のような大雨…」ということだった。そんな天候の変化を冬眠から目覚めたばかりのケロ助は察知していたのか、庭先の植木鉢にちゃっかりと定位置を確保していた。


PENTAX MX-1

ただ人間サマは雨が降ろうが嵐が来ようがハラは空くのであって、このところご無沙汰だったラーメンを喰いに出かけようとするのだな。そう、先日ナニゲに当家の近所をクルマで走っていたら老舗中華料理店の外壁に何やら幕が張られている。補修?改修?…と思いきや、なんと駐車場には「鶏麺屋 虎々」という大きな看板が掲げられているではないか。
うっそ〜、まさか閉店して別のお店になっちゃうの?!…とショッキングな光景なんだけど、やはりそれが現実だった。

そのお店ってけっこー気に入っていたんだけどなあ。でもそんなことを言いながら『海鮮つゆそば』を食べに行ったのはもう2年くらい前の話なのであって、お気に入りだったなんて無責任な発言は撤回しなければならないかもね。このところ静岡市内も含めて老舗が次々と消えてゆく惨状はなんともし難い時代の流れなのであって残念なことなんだけど、まあ変わってしまったものはどうにもならないから受け入れるしかないのよ。
さてそのラーメン屋さんは間もなくオープンということだったので楽しみにしていたんだけど、いよいよそのチャンスがやってきた。間もなく雨が降り出しそうなアヤシいお天気に買い物にも行かず、メンドだからついでにそのお店で昼食を済ませてしまおう…と決めた昨日の午前11時なのである。


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当家から歩いて5分ほど、哀愁のイナカ町の中では最短距離のラーメン店である。真新しい暖簾をくぐり店内に入るとそこは意外な空間だった。まるでカフェレストランのように瀟洒でセンスのよいインテリア設計、本当に昔はあの中華料理店だった?って疑いたいくらいの別世界だ。
注文はやはりお店のウリでもありベーシックな『しお白湯』、そして『鶏ギョーザ』をお願いすることにした。オプションのトッピングなどいろいろ惑わせるシカケはしてあるけれど、まあここはスタンダードにいただいてお店のチカラを拝見しようではないか。


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北海道産のホワイトチキンを100%使用し野菜と共にじっくり炊き上げたスープ、平打ちの極太麺…と個性的なスペックで迫ってくる白湯麺。スープをひとクチ啜って驚いた。美味いじゃないか!これってさ。

しっかりと和風のだしも利いていて、ちょっと“寿がきやの和風とんこつスープ”に似たところがあるけれど、非常にクリアでありながら豊かな風味が素晴らしい。そしてもちもちつるつるの極太平打ち麺が非常によくマッチしている。
参ったなあ、こんなに美味しいラーメンが近所にあるってかな〜りキケンだと思うのよ。
だってさ、単品メニューでビールぐびぐびしていいキブンになって、それからまたまたアレコレ飲み食いしたシメにラーメンを喰う!なんてことが可能なお店が家から歩いて5分…って、もうめっちゃアブナいったらありゃしないじゃないか。

それに現在はオープンしたてなので仮メニューというか、ある程度絞ったカタチで営業しているけれど、順次追って本格メニューを提供するというハナシなのであって、もう否が応でも期待してしまうのね。
なんでそんなに期待するのかというと…そう、このお店で働いているスタッフさんたちは、以前の「寶珍大飯店」にいらっしゃった方々。つまりスタイルは変わってもお味の方はエキスパートである可能性が高いってこと!
店名などそのままでは時代に乗り遅れてしまうと思ったからなのか、店舗だけでなく全てをリニューアルして再チャレンジする姿、それはそれで価値があっていいじゃありませんか。
えっとお、この次は『麻辣冷やっこ』&『おつまみ3点盛り』でビールぐびぐびしてさ、『鶏ギョーザ』と『から揚げ』をハイボールで流し込み、シメは『胡麻坦々』…って、う〜んもうバクハツしちゃいそう。


鶏麺屋 虎々(とらとら)
静岡県富士宮市源道寺町1087
(4/7にOPENのため営業時間など詳細は不明)




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まるで針のようだった楓の新芽が開き始め
秋でもないのに真っ赤な葉を誇示している
夏に向かってだんだん緑が混じってきて
また秋には赤く…って、忙しいヤツだよな



Tokyo Kogaku  RE.Auto-Topcor 1.8/58  @ SONY α7