究極ってコトバの定義を考えてしまった『タンメン』

ちょっと前に哀愁のイナカ町を縦断する国道沿いに「究極のタンメン」を標榜する店がオープンした。たまたま通勤経路なのでスグに気づいて(そのうち喰いに行ってやろーじゃないのよ!)とムラムラしていたエロおやぢにとうとうそのチャンスが巡ってきた。そう、例によって雨の休日なのであるけれど、そうした平日のほうがランチタイムもお店は清々していていいのだな。

ジャスト正午に入店すると先客は二組だけのようで想定通りに作戦は遂行されるかと思われた。しかし出鼻をくじかれたのはメニューブック閲覧→注文→喫食→お会計という流れと思っていたのに、まるで大手チェーン店のように券売機が入口に置かれていて、そこでいきなり食事内容を選択しなければならないことだった。う〜む、ここでウダウダと決めかねるのはなんだか優柔不断なヒトみたいなのでエイヤとブナンなメニューのスイッチを押す。
券売機のヨコにある立て看板がメニューブックの代りなんだろうけど、そーゆーシステムを知らないと慌てるんだなあ。案内されて着席したテーブルで店内のアチコチに掲示されているオススメメニューを見ると、どうやらこのお店では『タンメン』がウリとは言っても、そのナマエの前に“究極の鶏白湯”とか“味噌”や“赤鬼辛味噌”あるいは“魚介節系”といった名詞が付加されるスペシャル系が看板商品らしいのだ。げげっ、ちょっと失敗だったかも…だってボクが注文したのは『あっさり塩タンメン』ってやつでさ、なんだか喰えるものがなくてシカタなしに注文するブナン型逃げメニューみたいじゃんね。


OLYMPUS  F.ZUIKO AUTO-S 1.8/38  @SONY NEX-7

でもね、よく考えてみれば“タンメン”って王道はそーゆーものなんじゃないの?って気がするんだよね。澄んだあっさり塩味のスープにヤサイの旨味がギュッと拡がるあの中華そばの定番なのだ。
まあ食してみれば“たっぷりの国産野菜が嬉しい”というキャッチ通りでけっこー美味い、ストレスもなくスープまで飲み干すことが出来て後味も結構なものなのである。

ところがこのテの“タンメン”が喰いたいなら庶民派かつ伝統テキなごくフツーの中華料理店に行けばよいのであって、麺だってこのお店のようにコクのあるスープに合わせた中太縮れ麺なんかじゃなくて、もっと細くてツルッとした麺のほうがこうした清湯スープにはマッチするのだよ。
究極の…なんてスゴい形容詞を冠しているのだからもっとナニか違った完成度を期待していたんだけどなあ。決してマズいわけではないし、もし友人に誘われたなら断る理由はないけれど、まあ次回チャンスが訪れたならば辛い味噌味系にすると思うのよ。
帰宅してから“究極”ってコトバの意味を考えてしまった。某テレビ番組や人気コミックで一般的によく用いられるようにはなったけれど、やはりその定義や深い意味をキチンと知った上で使うべきものだと思いますよ、ボクはね。


究極のタンメン 一巧道
静岡県富士宮市前田町108
TEL=0544-66-8444
ACT=11:00-15:00 / 17:00-22:30 定休日無
 




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梅も散ってちょっと寂しくなりかけていた当家の庭も
春の深まりと共にいろいろな花が咲くようになりました
先ずは未だ薄暗い早朝の花菖蒲



KONICA  HEXANON AR 1.4/57  @SONY α7






ムー吉殿
おはようございます!
ヘキサノンの40mm-F1.8って女性が設計したレンズらしいですね、とても優しい描写をするって…。テにしてみたいパンケーキレンズなんですけど、人気があるので高くてノ(´д`*)
券売機、やっぱりそう思います?旧い世代なんですかね(´▽`*)アハハ 後ろに並んでるヒトが気になるのよ。まあ立ち食いそばくらいじゃいいんですけど、お店で食事するときはゆっくり選んでみたいものです。



梅成弟子丸さん
おはようございます!
グルメものに限らずコミックは読む習慣がないんですけどね、なんか巷では人気シリーズがあるようですね。現在テレビで評判の「孤独のグルメ」もコミック(雑誌の連載?)がオリジナルなんでしょ?
でも、あの番組ってけっこーディープでマニアックですよね。行きたくても行けないお店がほとんどなので残念至極なんですけど〜(´▽`*)アハハ