『お好み握り寿司』の前菜は京野菜

お墓参りも終え予定通りに美味しいランチ…となれば帰宅しての夕食作りに気合を入れるのは難しいものだ、と云うことでお買い物は手間要らずのテイクアウト握り寿司になるのよね。

それでも握り寿司だけじゃナニなのであって、前菜というかちょっとした肴も見繕ったりもするのだな。寿司がとってもグレイトなので、その邪魔をしないようなものを…というシバリはけっこー難しいものであって、なかなかに明確に決まらない。
そんな中んでふと目についたのがこの京野菜なのよね。伏見唐辛子と赤万願寺唐辛子、どちらもおなじみの京野菜である。
伏見唐辛子は元々「伏見甘長トウガラシ」と称されその甘みがウリなんだけど、大正時代末期にさらにその伏見品種とピーマン系カリフォルニア・ワンダーと云う大型品種との交雑で生まれたのが「万願寺唐辛子」と言われている。
京野菜なんて言うと伝統の純和風固有種みたいな印象だけど「万願寺唐辛子」だけはアメリカンとの間に生まれたハーフ、古風な京美人もジツはけっこーアヴァンギャルドな生い立ちと奔放な性格なんだなぁと現代テキな側面を垣間見るのよね。

シンプルに素焼きして塩のみで食してみる。
伏見唐辛子はまるで獅子唐のような香りだけど一枚上手なふくらみを持っていて芳醇なのよね。奥深いところに辛みが潜んでいて、それが独特の爽やかさとして感ずるところが面白い。
焼けた分の苦み、シンナリした部分の甘み、やや生の部分の溌溂とした香りが素晴らしいハーモニーで冷えた日本酒によく合う。
一方の赤万願寺唐辛子ね、こいつはとってもファットな甘みが真っ先にやってくる。ヲンナのカラダならムチムチ系、それも日本的なふくよかさではなくやはり欧米諸国の肉食系ナイスバデを抱くような皮膚感覚である。
ただ「あぁ言われてみればハーフだったのね…」みたいな意外性のある強さであっても、コトを終えた後は繊細な優しさで癒してくれるところが日本人のDNAをしっかり受け継いでいるのだな。

 ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆

そんな素敵な前菜を楽しんだら、いよいよメイン興行の握り寿司である。
駅ビル魚屋のテイクアウト握り寿司コーナーには何種類かのパックが置かれていたのだけれど、3パック購入するとお得な価格設定になっていて迷わずそうするのよ。都合の宜しいことにボクの大好物である「貝の握り寿司」があり、そこに「本鮪づくし」と「海老・カニづくし」で『お好み握り寿司』としてトリニティー形成するのよね。


MINOLTA  M-ROKKOR 2/40  @ SONY α7

もう問答無用の旨さである。
鳥貝がないのが寂しい、中トロはドコに行ったんだい、カニの胸肉軍艦巻も食べたかった…などとゼイタクを言うヨユーなどない。とにかくどの握りも無上のヨロコビをクチに運んでくれるのであって、こーゆーものに巡り合わせてくれたご先祖様に感謝のお盆なのである。




クリック↓↓↓で応援をお願いします






ムー吉殿
おはようございます!
貝料理ってテマヒマかかる上に衛生管理も大変なのでコストが高くなりがちですね、もっと気軽に食べたいんですけど…。
以前に神戸でご一緒させていただいた「貝つぼ焼」ね、あれは美味かったですね〜。二次会じゃなくって最初っからあーゆーお店で一杯飲りたいものです。近ごろはそんなディープなお店が好みです。
山行きに限らずアウトドアのレジャーは後始末が大変ですよね。まあ日常では得られないものがあるから仕方ないですよ(´▽`*)アハハ 日曜日が終わる度に「もう一日欲しい」って思いますけど(´▽`*)アハハ