まるごと

まるごとローストオニオン

ご近所さんからお裾分け

先日ご近所さんから新タマネギのお裾分に与りました。ご自身の菜園で丹精込めて育てた野菜たちはいつも素晴らしいものばかりなので、本当に有難く頂戴した次第です。
ノーマルな白タマネギ、品種の違う新タマネギ、サラダ用の赤タマネギ…いろいろ取り交ぜていただいたのも嬉しいことです。そしてそれぞれに合ったお料理でその美味しさを愉しもうとすれば、少しだけ悩みも増えるってもんです。ただしそういった悩みは楽しいものなのでありまして、当家の軒先でそのタマネギを天日に当てながらアレコレと引出しを開いてみたりもするのですな。

ご近所さんから新タマネギのお裾分け

引出しの中には予てよりいちどチャレンジしてみたかったお料理がスタンバイしておりまして、それはタマネギを皮つきのまま " まるごと " オーブンで焼いて食すと云うものなのであります。
テレビ番組で紹介されていたそれはヒネのタマネギ(フツーに売ってる茶色の皮つきのもの)を皮も剥かずにオーブンに突っ込み、表面が真っ黒コゲみたいな感じになるまで加熱したものでした。ナイフを入れると中から淡い黄金色をしたタマネギが現れ、半トロ状態になったそいつをフォークで掬うようにして食しているのでありました。立ち昇る湯気、柔らかく滑らかに変身したタマネギの肉、いい香りがテレビ画面から漂ってくるような錯覚さえ覚えるのです。あぁ美味そうじゃないか!
そうだ、ボクもいつかこんな料理を…とココロに決めてから何年過ぎたのでしょう、ようやくそれをジッコー出来るときがやってきたのです。


新タマネギをまるごと

せっかくの新タマネギなので、元々柔らかい外側の皮も出来るだけ食べられるようにしたいではありませんか。そこで一番外側の薄皮だけ剥き取り、硬い皮の代わりにアルミフォイルで包んでオーブンに…と云う作戦にしました。
生でも食べられるタマネギとはいえ、やはりきっちり中心部まで充分な加熱をし、その甘みや香りを余すところなく引き出したい…ってことで240℃のオーブンで25分くらい焼いたかな。確認のために竹串を外側のアルミフォイルの上からズブリと刺してやればス~っと抵抗なく入ってゆきます。おっし!大丈夫。

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まるごとローストオニオン   Asahi Opt. SMC Takumar 1.4/50  SONY α7

新タマネギがオーブンの中にいる間に付け合わせの厚切りベーコンやヤサイ類をソテーしておきます。仕上げはブラックペッパーのガリガリ粗挽きと岩塩そしてオリーブオイルのみ、素材たち自身からたっぷりその旨味が滲み出てくるのであとは必要ないでしょう。

ありゃ~参りましたね…もう死ぬほど美味いでやんす。あま~い、とにかくタマネギが甘いのよっ!そして炙りベーコンの押し寄せる薫香が、ただ甘いだけの料理ではなくタイトな脈動をそこに与えているのです。

DANCING FLAME  SAUVIGNON BLANC

スターターはいつものようにビールでありますが、続きはどんな種類のアルコールでもよろしいでしょう。ちょっと野趣溢れる感もあるのでバーボンのソーダ割りやスコッチウィスキイのストレート勝負という展開もアリです。
ボクですか?とりあへず超スーパーCPのチリワイン白でキメてみましたけれど、結局最後にはバーボンにテを出しておりました。まあ何でもいいんです、飲めりゃ何でも。



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庭風景  ヒルザキツキミソウ

かつてヒマワリに例えられた長嶋茂雄
それを皮肉るように自らをツキミソウと呼んだ野村克也
どちらも名将ではあったけれど
ヒルザキツキミソウは例えるならいったい誰になるのだろう


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庭風景 ヒルザキツキミソウ   Ernst Leitz M-ROKKOR 4/90  SONY α7