■ 金の華フランクフルト
古代ローマ時代から " 愚者は語り賢者は黙す " と言われてきました。エロおやぢも齢を重ねるうちにそうした諺を実感するようになりまして、特に現在身を置いているギョーカイではその傾向が顕著であることに思わず嘲笑がこみあげてくるのであります。
よくもまあ語るもんだ…と呆れることもしばしばでありまして、不肖エロおやぢに於きましてはいちおー写真やカメラ&レンズといったものや料理についてはソレナリなスキルを持っていると自負しているわけではありますけれど、シゴト先ではそういった個人テキなものは一切出さないようにしているので、ヒトによってはそういった話題を振ってきたときに(このヒトはどの程度の能力の持ち主?)てなところをわざとトーシローみたいな質問をして探りを入れる場合もあるわけです。
こちらが「へえ~」とか「なるほど…」などと相槌を入れてやるとますます調子に乗って語りだすのですよ。(いや~アンタのウンチクは素晴らし過ぎてついて行けないね、マジでバカじゃね~の?!)とコチラが思っていることも知らずにそのオトコは「オレは日本一だぜ、何でもよく知っているんだ」みたいに滔々と語り続けるわけです。
バカのフリをして黙って聞いているのは苦しいものですが、そこで相手をギャフンと言わせようなどと思ってはいけないわけです、ここは沈黙を押し通すのがデキるオトコ。まあある意味性格が悪いと言われても仕方ありませんけれど、バカはプライドを傷つけられると逆ギレするケースが多いので用心しているだけのことです。沈黙は金ですよ。
さてそんな金というコトバを食べ物のナマエに冠したものが最近多くなっていますね。某コンビニのオリジナル商品でも「金の〇〇」などといったものをよくメにします。ちょっとグレードの高い商品に金印というステータスを与えてやるわけですね、解りやすくていい場合もあります。
先日も県東部の某有名肉屋さんでショウケースの中にそのテの商品を見つけ、思わず購入してしまいました。その名も『金の華フランクフルト』であります。

100g単価は¥330とけっこーいいお値段です。そりゃそうだよな、金ですから。しかし精肉のみならず畜肉加工品も評価の高いそのお店のオリジナル手作りですからね、きっと美味しいに違いありません。
フランクフルトの名の通り直径が20~35mm、数としては四本でも300g近い重量となって¥1000に迫る購入価格になってしまいました。まあそんなもんでしょ、美味しければ安いもんです。

欧州の食紀行モノでよく登場する所謂「白ソーセージ」ってやつですね、細かく滑らかに挽いた豚肉がぷりぷりジューシイに詰められておりまして、茹で上げては粒マスタードをたっぷりつけて食すと、もうキブンはフランクフルトの街角レストランなのであります。あ~美味い!いいねえコレってさ!
残念ながらドイツの白ワインは当家のストッカーにはないけれど、いちおー辛口のスペイン産ならあります…ってことで同席させてみました。おいおい、ドイツ風のソーセージならビールでしょ…と、一般的にはそうなのですが、こうしたノンスモークタイプなら白ワインが一番よく合うようです。
このフランクフルト・ソーセージはまた食べたいけれど、もうしばらくその近くの現場には行きそうもないし…う~む。