上級国民と『かつ重』

" お重 " は " 丼 " よりエラいのか

我が国の憲法にも明記されているように国民は全て等しく平等である…ハズなのに、やはり実際のところ上下は存在するのですな。最近の事件ニュースで印象的だったことは池袋での母子殺害交通事故の犯人ですね、最後まで人を見下した主張と反省なき供述…こいつが一般的に上級国民と呼ばれる階層に属していたのかと思うと虫唾が走るどころの騒ぎではありませんよ。江戸時代のように「市中引キ回シノウエ鈴ヶ森処刑場ニテ其ノ刑ヲ執行ス」みたいなことを実現してくれないものかとつい思ってしまいます。いや、かなり本気で思ってます、はい。
なんだか物騒なお話になってしまいましたね、話を元に戻しましょう。いや庶民の味方である " 丼 " ものと、ちょいとハイソな " お重 " を較べたときに、つい上級国民なんてコトバを想起してしまい冒頭での意見陳述となってしまいました。
まあお店で食事をいただくときも、同じメニューなのに " 丼 " と " お重 " があって、やはり後者の方が価格的にもアッパークラスであることが殆どです。ただし実質内容につきましてはお店によって違うようでして、器が違うだけと云うお店もあれば質・量ともに差別化しているといったお店もあるわけです。ミエっ張りなエロおやぢはつい " お重 " のほうを注文してしまいますが、帰宅してから「ん~やっぱりドンブリにしておけばよかった…」なんて後悔することもあります。 そうです、" お重 " は " 丼 " よりエラいとは限らないわけでして、そのヒトのライフスタイルによって評価は変わるものなんですよね。ちょっとライトな " 丼 " も時と場合によってはエラく思えてくることも多くなりました。

かつ重   Nippon Kogaku NIKKOR-H Auto 2/50   SONY α7

そんな重箱を先月の土用丑の前に購入してしまいました。密林でポチすれば翌日には BlackCat さんが運んできてくれるわけでして、長年に亘って楕円の塗り物ハコで代用しておりましたが、晴れて正真正銘モノホンの " うな重 " としていただくことが出来るようになったわけです。
せっかくの重箱ですからね土用丑のときだけ使うってのもナニでして、こんな風に " かつ丼 " を " かつ重 " として食卓に並べてみるわけです。なんだか同じ内容の料理なのにやたらと上級国民っぽくなってますね。そして食味も一層の美味しさを増しているような…いえいえ騙されちゃいけませんよ、ナカミは一緒なんですから。
まあこんなしがないお料理で上級国民のキブンを味わえるのなら重箱のお代金なんて安いものです。ただドレにするか迷っていろいろ検索検討したのですが、まあピンからキリまであって驚きましたよ…もちろん注文は一般国民クラスのものにしてしまいましたが。






葉月の庭風景  蝸牛 そして百日紅

 
 


出遅れて 独り夢食む 蝸牛

葉月の庭風景 蝸牛   Nikon Ai Micro-NIKKOR 3.5/55  SONY α7

 
蝸牛と云えば梅雨時のシンボルですが、お盆ともなるこの時期だってやはりいるわけですよね。雨上がりの庭で木々を眺めていたら、その中の一本の幹にヌ~と動く軟体動物…あぁ大きな蝸牛ですね。
たった一匹、音もなく静かに動く様はちょっと寂し気でもあります。ただ出遅れてヤケになったりもせず、我が道を征くってカンジはちょいと親近感を覚えますね。ん~なんか独り夢を食んでいるような姿勢です。他の蝸牛たちが貝殻だけを残してこの世を去っている中、意外に強いやつなのかも…って思ったりもします。 
見上げれば満開ピークをやや過ぎた百日紅が…晴天にその腕を伸ばし次の季節の到来を告げております。

 

葉月の庭風景 晴天に百日紅   ICHIZUKA OPT.  Professional KINOTAR 25mm F1.4   SONY NEX-7