ソーセージ&チーズ

  • 昨晩のワインとそのお伴たち

 スペイン・カタルーニャのサラミ「フェ・カセーロ」日本で一般的に並んでいるサラミとは全くの別物。薄いケーシングにびっしりと生えた白カビがその品質の高さを物語っている。塩分は強めだが濃厚な肉の風味と歯ごたえをしっかりと保持するのに必要不可欠なことなのかもしれない。極薄切りにして口に含むと、先ず脂が溶けその甘みと香辛料の渾然一体となった魂のようなものが舌の上に広がる。発酵した肉の旨味がワインの余韻を明確にしてゆく。
 チーズは雪印カマンベール。例の事件でケチが付いてしまったけど、もともとは高品質な乳製品のメーカーで、このカマンベールも欧州産のものと直接比較すれば少し分が悪いが、室温に戻してゆっくりと楽しむには十分な余裕がある。
 シャトー・パスケ ACボルドー2004 赤FB 紫がかった濃色のボディーにはベリー系の香りとスパイシーな風味が同居する。酸味とタンニンはやや太め。 このクラスのワインの中では個性的な方なので、今日のお供たちよりどっしりとした牛肉料理などがベストなパートナーでしょう。