とんかつ定食コスト削減版  

諸事情で外食で済ませるコトになったが「どーせならいいモノ食べよう!」ではなく、市内に出来たなんとなく気になる“とんかつ専門店”に偵察がてら行ってみよう、となった昨日の夕食。

店の作りは牛丼の大手チェーンと一緒で、U字型の従業員通路にカウンター席とテーブル席が並べられたおなじみのスタイルだ。出来てから日を経ていないせいもあるのか清潔に保たれているのは好印象だが、高級感・フンイキのよさといったものは全くない。ソコも牛丼チェーンと同様である。
テーブルにはソースなどの調味料の他に保温ポットに入ったお茶や湯飲みまで既にセットされており、とんかつにつきもののカラシまでが店名ブランドの入ったビニール小袋なのには驚いた。
メニュー・ブックを見ると意外にアイテムが多いのはパン粉をつけて揚げる料理に徹底しているからなのか、味噌煮かつやカツカレーといった応用メニューは当然のようにラインナップされているし、メンチや海老フライといったものまである。
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運ばれてきた皿にはトンカツとキャベツの千切り以外は何も添えられていない。当たり前のように感じていたポテトサラダとかトマト・パセリ・レモンといったお約束テキ生野菜さえ省略された徹底したコスト削減、だからこのお値段で出来るのね〜。

肝心の豚肉は畜産物輸入の盟友カナダのポークを使用しているらしい。特別上等な肉質ではないがジューシーで美味しいし、なんだかんだ云ってもこの値段で“揚げたて”を食べられるのだから文句のつけようはないのだ。
そして感動の一品はオプションのサイドメニュー「さっぱりキャベツ」というちょっとニンニクの香りをつけた浅漬けだった。
¥120という価格にも関わらずキャベツをタテに1/12カットした堂々たる量、パリパリとした歯ごたえと程よい味付けにトンカツやゴハンが一層旨く感じるミゴトなメニューだ。

ソレナリではあるが、とにかくソコソコ美味しくてオナカいっぱいに食べられる。ウチのお嬢ちゃまのようなニク大好きコメ喰い大食漢にはうってつけのお店だろう。
ちなみにロースカツ定食・竹(笑)は140gのロース、ヒレカツ定食はヒレ肉30gが三枚とボクらの年代にはちょうどよい分量だ。
白米の品質がどうのとかトンカツの切り目が均等じゃなかった…などと不粋なコトを思ってはいけない。
漬物は小皿に乗っていなくても、テーブルにおいてある壺に入っているじゃないか、味噌汁だってちゃんとトン汁がついてくるじゃないか。
ココは徹底したコスト削減の中から最大限の美味しさをお客様に味わっていただこう…というコンセプトの店なのだから。




かつや富士宮
http://www.arclandservice.co.jp/katsuya/shop/0217.html







トンカツに満足して帰ると富士山が夜空に
垂直に突き刺さる北斗七星と、それを横切る航空機



2008.02.16. 20:35 @Mannohara-Fujinomiya