ロースハムとカマンベール  

ご近所での葬儀があり遅い帰宅となった昨晩、頼りにしていたのは冷蔵庫のストックだ。
作り置きしてあったサラダと一緒にハムやチーズといった冷菜がテーブルに並べられる。

 まだ酒は不安なので家族が美味しそうに楽しむワインを横目にせっせとハムを切った。スライスされた商品と違い一本モノのハムの旨さはわかっていてもワクワクする。
慎重にナイフを入れ出来る限り薄切りにしてやると、より肉の香りが活きてくるような気がして半分愉しみがてらの作業なのではあるが。
 重宝しているのが数年前に購入したローストビーフ用の薄刃ナイフだ。刃渡りは30cmほどだが剛性を落としてシナリが効くようにしてあるため、肉に当てて前後すると最初の断面に沿ってミゴトに切れ込んでゆく。
肉ばかりでなく魚の身を薄切りするのにも都合がよく、上等な柳刃に遜色のない働きをしてくれるのも気に入っている。
 食べるコトはもちろんだが、こうして道具を使いこなすのも食卓での喜びの一つだ。そうそう、ワインの栓を開ける道具もずいぶんイロイロ試したが、結局は一番スタンダードなソムリエ・ナイフに落ち着いている。
もう少しヨユーがあればソレにも凝りだしてしまうかも・・・といった不安ともつかない想いがなくもないのだが。



庭の梅は開花直前
樹のトップは開きかけの蕾も…


TAMRON A16 / Nikon D300  2008.02.17. @自宅の庭