鶏肉のトマト煮チーズ焼  

輸入量は減少傾向にあるとはいえ例のワインが解禁になる11月の第三木曜日がやってきた。もちろんボクも酒屋に出向いては悩んだ末に決定した一本を…

今年は思いっきりハズしてしまった。一番の特徴であるフルーティーでフレッシュな香りや雑味の少ないスムースさといったものはきっちり存在しているし、軽やかに広がる酸味と見た目にも美しい色合いはボジョレー・ヌーボーならではの楽しさを運んできてはくれた。
単に軽いだけではなくカシスを感じさせるような余裕も持っていて決して不味いワインという意味ではないが、ちょっとボクの好みではなかったのね。
ちなみに去年はどんなワインだったのかな…と去年のブログを覗くと同じ醸造元のワインではないか。同じラブレ・ロワでも去年は無濾過の一本、薄らいでしまった記憶ではあるが去年のヤツのほうがスキな味だったかなぁなどと少し悔しいキモチも芽生えてくる。

オマケに去年は翌日も違うボジョレー・ヌーボーを開けていて“真鯛のソテー”などというリッチな一皿で楽しんでいるのね。しかもトドメを刺すようにボクの目に飛び込んできたのは昨日酒屋で迷いに迷って却下したあの一本なのだ。モメサンのヴァンダンジュ…ウ〜ム、アレはジツに素晴らしいボジョレー・ヌーボーだったのよ…今年もあったのにね〜。
来年は浮気しないでソレ一本に絞って行こうではないか、と固い決意をした昨晩なのであるが、料理のほうは去年の初日に比べると数段アップグレードだったのでヨシにしようと思う。
チキンをソテーしてからトマトソースで煮込み、キャセロールに並べてチーズをたっぷり乗せてオーヴンで焼く…というけっこーテの込んだ料理はまるでクリスマスのディナーのように豊かな美味しさがある一品であったのだ。
もう少しワインがフィットしていれば…って、やっぱりチョット悔しい解禁日だったのね。