聖夜の晩餐は『スモークド・ターキー・レッグ』で

ここ数年は朝霧高原で飼育されている鶏の肉を購入してきてはローストチキンにしてクリスマス・イヴのお楽しみにしていた。今年はどーしようかなあ、バカのひとつ覚えみたいに同じ献立ってのもナンダカなあ…と悩んでいたところに思わぬ届けモノが舞い込んできた。

♪舞いこんで未来が〜始まりを教えて〜いま輝いているんだ〜(タンタンタララ)ありがとお〜っ♪ってなカンジだろうか、なんとチリ共和国製造の『スモークド・ターキー・レッグ』が5本並んだ冷凍パックなのであった。
さぞかし高価なモノなんだろうなあとは思ったが、何でボクのところにそんな珍味がやってくるのだろうかと持ってきてくれた知人に訊いてみると「取引先の輸入商社からムリヤリ大量に買わされてよぉ参っちゃったんだよなぁ」と泣きそうなカオで訴えるのであった。
う〜んソレは大変お気の毒なコトでしたねえ、そーゆーことなら処分はいつでも引き受けますからね…とは言わなかったが有難く頂戴して聖夜の晩餐用にするのであった。
チキンと違いやはりターキーはデカい。一本が300g近くあるレッグはコレ1本喰えば満足だろうと思えるほどボリュームがあって中三元女子剣道部員も喜悦の時を迎えるに違いない。
解凍して再度加熱してやるとより美味しくなることが判っているのでコンベクション・オーヴンを120℃に設定して30分程待つ。スモークのいい香りがキッチンに漂い始めると早くビールが飲みたくてウズウズしてきてしまうのだな。

チマタではナゼかクリスマスというとシャンパンを開けるのが習わしになっているようで、かく言うボクも長年そーしてきたワケではあるが、ふと考えてみるとベツにシャンパンでなくたっていいじゃん…とも思ってみたりもするのだな。
まあそうは言ってもポ〜ンと栓のはじけ飛ぶ音やグラスに注いだときのピチピチギャル…違う!ピチピチプチプチと泡の弾ける様子が華やかであって、またソレがいいのである。いちおー酒屋に行ってチェックはしたが何となくコレだ!という決め手に欠けるシャンパンしか見つからなかったのでムリしてまで購入することもあるまい、と見送ってしまった。
それはこの1本がストックに在ることがキッチリとアタマに入っていたからである。マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォ、ヴィニュロン・デ・テール・セクレットが送り出してきた2010年の白ワイン新酒は美しいラベルだけでも満足してしまう。
そしてコルクを引き抜くと思ったよりシャルドネの香りは立ってこない。奥ゆかしいと云ったほうがいいだろうか、しかしほんの少しクチに含んだだけで強くはないが深みのある香りが拡がる。
ソフトなアタックには淡いアプリコットや干し草のような柔らかな甘さとキレのよい余韻。フレッシュなのにとても新酒とは思えない熟成感・濃縮感もあって「あ〜ヘタなシャンパンで妥協しなくてよかったなあ」と安堵したりもするのである。
久しぶりにスッキリスッパリとワインを1本飲み干した。


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今朝の富士山
上空は今日も強風、舞いあがる雪煙が紅く染まっています
6時の時点でマイナス1℃、寒い朝でした



6:56AM, December 25. 2010. @Fujinomiya-City