いけないソースで『豚肩ロースかつ』

禁を犯した…とまで言うのは大袈裟かもしれないが、一応主治医からは動物性脂肪の摂取は極力控えるよう言われているのでタメライの選択なのである。

ただスーパーの精肉コーナーで見つけてしまった“国産豚肩ロース テキかつ用”はどうしてもトンカツへの執着を呼び覚まし「そろそろいいだろう」というカッテな判断をするボクなのだ。
いったんカゴに入れてしまえばもうコッチのもんさ…ってな具合だし、医者に言われたコトよりも冷蔵庫で冷えているビールの方が気になって仕方がないのはハンセーのないバカおやぢの証拠かもしれない。
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最初は「半分だけ食べる」というアヤフヤな決意があったものの結局は全部平らげてしまった。そもそもソースがいけないのだな、ブラザーどろからソースと自家製のマスタードケチャップなどという目先が変わるというか〜“お口直し”テキな二種類は「もう止しておいた方がいいよ…」というマジメなボクを欺き、気がつけば皿は空っぽになっていたのである。
あくまでも自分のせいではない…と思い込ませる気にさせてくれたソース。特にマスタードケチャップの責任は重大だ。作り方はカンタンと云うよりもただ混ぜるだけのパッパラ調味料で、市販の粒マスタードをケチャップの三割程度合わせるだけである。
コイツが適度な酸味と甘みにマスタードの刺激がラップしていてトンカツのクドさをすっかり消し去ってくれるのよ。こんなヒミツ兵器があれば五郎十のとんかつであっても完食楽勝マスター間違いなしだ。
ソコに追い打ちをかけるようなブラザーどろからソースのスパイシーな旨み…入れ替わり立ち替わりやってくる悦楽にすっかり溺れてしまうのはボクだけではないだろう。
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房総千葉の地ビール第二弾、今回はダークエールというローストしたモルトを使ったタイプだ。コクのある黒い液体は思いのほかマイルドだが“甘みを感じる苦み”と云おうか舌に印象的に残る風味がトンカツなどの揚げ物などに負けないチカラ強さを持っていて頼もしい。
面白いのは前回飲んだ同社のヴァイスがそうであったようにコレも“アワの立ちにくいタイプ”なのである。
かなり注意してグラスに注がないと1cmにも満たない泡のフタが出来上がってしまったり、逆にスグに消えてしまうようなキメの粗いアワで我慢を強いられるコトになるのね。
残る安房麦酒は“ペールエール”の一本のみで、さてどんな肴とコラボしてもらおうか…とまたまたお楽しみなのである。


有限会社 農業法人 安房麦酒
http://beer.awa.or.jp/









天気予報が外れた昨日の夕方






富士山はトップとボトムだけ

2009.05.29. 17:13 @Mannohara, Fujinomiya-City