三撰きのこ


“隣保班”というコトバはすでに死語になりつつあるが、このイナカである富士宮ではなかなかにシブトく生き残っている。そのレクリエーションなるものが年に一度催され、母君はセッセと参加してくるワケだ。
ボクも何度かお付き合いをさせて頂いたコトもあるものの、ここ数年はおシゴトにかこつけてパスしている。行けばけっこー楽しくもあり、滅多に会話をすることもないご近所さんとも情報交換など出来るので悪くはないのだが、なんとな〜くコシが重いと言うかヒケてしまう感じであり、簡単に言うとズルしてるだけなのかも知れない。そんなバカ息子に母君は毎回土産などを買ってきてくれたりもして「申し訳ない…」と思い、またちょっとイタタマレナイ気持になったりもする。
今回は近場での親睦会が主体だったので朝霧高原田貫湖にある休暇村富士というホテル&リゾート施設でのレクリエーションだったらしい。あいにくの雨で付近の散策も出来なかった…と母君は残念がっていたが、しっかり売店で珍味をゲットしてくるところなどサスガに年季の入ったババなのである。
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椎茸・舞茸・平茸の三種類をカラシ和えにしたこの漬物はキノコの旨みが豊かに詰まっていて美味しいが、とにかく辛い。“手づくり芥子つき”といって粉和辛子が一袋添付されているのを真に受けて、味見もせずにコレなど混ぜてしまえばトンデモナイことになってしまうので初めての方は注意した方がよいだろう。
ツーンと辛子のシゲキが鼻孔を突き抜け舌を覚醒するが、何と云うべきかヤミツキのウマ辛さなのだな…。始めはゴハンに乗せて楽しんでいたボクが気付いたのは「そうだ!冷奴〜っ♪」
そうなのである、カラシ和えのキノコはヤッコにぴったりだったのだ。



休暇村 富士
http://www.qkamura.or.jp/fuji/
静岡県富士宮市佐折634
TEL=0544-54-5200