イカとホタテ…そして春菊のパスタ

千葉の友人が春菊を送ってくれた。といってもチバの地元産品ではなく、ご実家のある広島からの届け物を転送してくれたカタチなのである。


包みを開くと茎や葉に土が付いていた。友人の母君は畑で収穫したものをそのまま送ってよこしたのだろう。
故郷の土の香り… 親の愛情と一緒に運ばれたその菜っ葉をテにすれば、きっとボクも懐かしさに涙するに違いない。我が子のために丁寧にそっと包んでは宅配便に託す、シアワセを願う気持ちがグッと伝わってきてヒトゴトながら感動してしまうのである。
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さて、そんなキモチをムダにしない為にもココはひとつリッパに料理して恩返しをすべきだ。と云ってもなにせお裾分けである、大量にあるなら鍋物に使ったりお浸しにしたりと出来るワケであるが、片手にホワホワと乗る程度の少量ではベツの活かし方を考えなければならないのだな。


しかし変わった春菊である。フツーはもう少しトンガってツンツンした葉先なのに、かわいらしい丸葉でサラダ菜のように柔らかい。
ちょうどこの日はヤリイカとホタテのパスタにしようと思っていたので青味にはモッテコイかもしれない。フツーならもっとクセのないヤサイを使うのだろうがいくらベビィちゃんとはいえ春菊なのである、ドコでキバを剥いてくるか判らずバクチにも似たパスタのレシピとなってしまった。
基本テキにはペペロンチーノだ。ソコにイカとホタテから出たフュメ・ド・ペシェが素晴らしい働きをしてくれるコトは解っていたものの、シツコイようだが“なにせ春菊”である、もっとトンデモナイことになるのかとビクビクしながらクチに運んだ。
ところがである、コレがまたちょっとエキゾチックな香りになっていいのだな♪
水菜はクセもなくブナンだがシャキシャキした歯触りだけでイマイチつまらないし、バジルやルコラではトマトソースにはズバリでもペペロンにはねぇ…といったスキマに春菊がスパッと切り込んできたカンジだ。
今まで食したコトのないパスタのお味に「あぁコレもアリだよね〜」とヨロコビのフロックなのである。
しかしフッと薫ってくる春菊は友人の故郷の庭の香りなのであった。ボクのレシピにはない母親の愛情なのである。







☆ スキヤキには不可欠の春菊ですがパスタにも♪ クリックお待ちしております…





今朝の富士山
夜明けは雲に覆われていましたが、陽が昇ると山頂が見えてきました
冠雪は昨日より減ってしまいましたね… 気温8℃です



6:42AM, November 04. 2009. @Fujinomiya-City