そろそろ『ちゃんこ鍋』イキますか〜

得意としている鍋料理がある。そう『ちゃんこ鍋』には無限のレシピがあるようだが、ボクはひたすらコレ一本で押し通しているのだよ。


テレビ番組では“ちゃんこ番付”などと称して相撲各部屋のチャンコを紹介していて、ソレこそ千差万別な鍋にドレも食してみたくなる楽しさがある。
当家では元来ちゃんこ鍋は存在しなかったのであるが、ある時ボクが某国営放送の料理番組をナニゲに観ているとゲストはタレントのトミーズ・雅で、彼が友人の力士から教わったというチャンコ鍋を作って見せてくれていた。
フツーちゃんこ鍋はまるで寄せ鍋のように色々な具材をコレデモカと並べるのが常のようだが、彼が用意していたのはキャベツ、油揚げ、豆腐、キノコ、そして特製の肉ツミレだけである。肉の種類は鶏の挽肉2に対し豚挽肉を1の割合、ソコに味噌とニンニクで調味しツナギは鶏卵と片栗粉、彩に青ネギを加えるだけのシンプルなもの。
そしてオドロキはもうひとつあって、なんとダシ汁は使用しないのである。鍋に湯を沸かしたら加えるものは生醤油とコショウのみ。好みで酒は少々入れても構わない。え〜っ!?うっそ〜みたいなカンジであるが、食べてみればその理由は良く解るハズだ。
煮汁が煮立ってきたら特製肉ツミレをスプーンですくってポトリポトリと落としてゆく。浮いてきたらほぼ火が通ってきたサインだ。
やはり既製品の肉ダンゴとは違いふわりと風味の良い美味しさに誰でも感激するに違いない。白菜を使わずにキャベツというところも汁が水っぽくならず、バリバリとした食感も味方につけて頼もしい。その他の具材も改めて語る必要のないことはお解りいただけると思う。
少ない種類の具ではあるが夫々にいいダシを滲み出してスッキリしていながらもいいバランスの鍋ツユに変化している。なんて美味しい鍋なのだろう!
ポン酢でいただく鍋もダイスキだが、味付け済みの鍋ならボクはコイツがイチオシなのである。当家の鍋レパートリーに加わり、今や三役クラスのパフォーマンスで重要な地位に上り詰めているのだ。


そして、ハフハフアセアセダラダラビールグビグビまたまたハフハフと繰り返してビールおかわりまたハフハフ…いや〜参ったなぁハラ一杯だぜ〜のアトに、またベツのお楽しみが待っているのだよ。コレは鍋のシメには定番のひとつタマゴ入りの雑炊なのであり、ウドンも悪くはないが見た目は圧倒テキに雑炊にソソられるものがあるのだな。
当日ハラが膨らみ過ぎて「もうナニも喰いたくね〜よ」となってしまった場合には、大切にとっておいて翌日の朝食にするのも素晴らしいのである。崩れた肉ツミレの破片などが適度に含まれているので、ホカに準備するものと言えば冷やゴハンと刻みネギとタマゴだけ、というのも忙しいアサには嬉しいではないか。
醤油ラーメンスープみたいな味の雑炊、けっこーハマる料理なのである。




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今朝の富士山
今日も快晴… マイナス2℃の夜明けです



6:56AM, January 07. 2010. @Fujinomiya-City