ホワイトアスパラガスを『オランデーズソース』で食す

本当は到着したその日に食すべきであった。しかし今回はソースにちょっと凝ってみようと計画していたので時間にヨユーが欲しかったのである。
「なにもこんな時に…」とは思ったがおシゴトは最優先なのでシカタがない、とりあえず鮮度が落ちないうちにアスパラガスは茹でてしまうことにした一昨日である。

その“凝ったソース”とは『オランデーズソース』である。カンタンに言うとマヨネーズソースの植物油をバターに置き換えた濃厚な風味のソースで、これまで何度か作ってみた事はあったもののアスパラ料理にするのは初めてだ。
茹で汁にそのまま漬け冷ましたホワイトアスパラガスにたまたま数日前にいただいたジャガイモをスチームしたものを添え、このオランデーズソースでいただく…という非常に単純な料理だ。まぁ料理の完成状態ではシンプルに見えるが、ソース作りはけっこーなテマヒマというよりも繊細な温度管理や食材・調味料の正確な計量など神経を払わなければならない。
お家で普段食すドレッシングなどはテキトーな配合で作ってもソレナリな美味しさを楽しめるものだが、こうしたソースの場合はある意味お菓子作りと似ているかもしれない。
早速ホワイトアスパラガスにつけて食してみる。淡白でありながら独特な風味がうれしいWアスパラの味わいにオランデーズソースの押し出しが効いてスゴい存在感となっている。もう少し酸味を利かせてもよかったかな…そんな気もしたが、コレはコレで美味しい。アトに続く料理とのバランスを考慮してその辺りは適宜調節してゆけばよいだろう。

ただなんとなくホワイトアスパラにはもう少し控え目な相棒の方がその内に秘めたエネルギーを受け止めやすいような気がするのだな。極端な言い方をするとソースなど必要としないくらいに美味しいのだから。
   ◆◇◆◇◆


さてもう片方のグリーンアスパラは茹でたものをそのまま食すのとは別に今回は三種類ほど調理してみた。先ずは定番のフライだ。
食べやすい大きさにカットし串刺しにしてパン粉で包んだものは旨味や香りが逃げずにいいカンジである。コレもカツソースなどといったものは不要でちょっとレモンを絞りかけてやれば自らが持っているミネラル成分だけで充分に美味しい。

ボトムに近い硬めの部分はベーコンの幅に合わせてカットしクルクルと巻きオリーブオイルでソテーしてやった。
コレは調味料らしきものは一切使わずに仕上げてある。そう、ベーコンの旨みや香りがグーリーンアスパラガスと一体になってもうナニも要らないのだ。
ひとくちでホイと食してしまうのが惜しいほど噛んでいると旨みが増幅してゆき、シャキというかボリと云うべきか形容のし難い食感が酒にフヤけた脳を覚醒する。
コレはゴハンのオカズではない。誰が何と言おうと酒の肴なのであるからして、グラスには次々とビールが注がれますますグビグビあふあふグビグビあちちグビグビあひひ〜、いや〜美味いねぇ♪なのである。

そして昨日宣言してあった通り“アスパラのグリル”だ。一発目があまりに美味しかったので写真も撮らずに喰い尽くしてしまった。網焼きして塩をパラリそしてサルバーニョをタラリーノしたアスパラは天国への階段だ。焼けた香ばしさとジュウシイなバデが堪らない。
ソコで残ったグリーンアスパラガスも全部焼いて喰っちまおうではないかというハナシになってヨッパなエロおやぢはみょ〜なイラズラを思いつくのである。
同じ料理じゃ面白くないし…と用意したのはコンベクションレンジだ。生のグリーンアスパラガスを天板に並べ塩とオリーブオイルをかけ高温で焼いてゆく。フツーならココでオッケーというポイントからさらに数分のガマンをしなければならないが、出来上がったものは見た目はナサケナイもののひとクチ食せば衝撃の真実がセキララに語られるのである。
水分が飛んで旨味や香りが濃縮されたアスパラガス、そう食感は水戻しした乾燥ワラビや山クラゲに似ているかもしれない。ジョリジョリとした歯ごたえのスキ間から北の大地のエキスがギュウと飛び出してくる様は例えようのないヨロコビに満ちていてスバラシイのひと言である。

ジツは最後に作ったこのアスパラの“よ〜くグリル”が一番家族の評価の高いものであった。他の料理が美味しいとはいえ今までも食した経験のあるものであった事に対してコレは未体験のお味だったからかもしれないが、もしそんなチャンスがあるならばぜひトライして頂きたいレシピである。
昨晩スタートからお伴をしてくれたビールは沖縄の星・オリオンビールだ。アサヒのグループ傘下に収まってしまったが独特のステータスは他のブランドとは違う個性をキラキラさせている。
北海道のアスパラならやっぱりサッポロでしょ…う〜ん、ごもっともである。しかし昨日買い物に行った先でこんな新製品を見つけてしまったのだし、見つけたらスグに試したくなるのが人情ってもんでしょ。
でもオリオンビールラフテーとかチャンプルーのような料理にズバリなんですな。う〜む、あのサッポロ富良野ヴィンテージ、一本だけでもいいからとっておけばよかった…
って札幌のKよ、今度はアスパラとビールをセットで送ってくれないか!



☆ いや〜アスパラ三昧してしまいました♪ で、まだまだ少し茹でたヤツが… ポチッと応援してね!




オランデーズソースの作り方

[ 準備するもの ]
ガラスまたはステンレスのボウル中
ホイッパー


[ 使 用 食 材 ]
卵黄        2個分
白ワインヴィネガー 大匙1杯
水          〃
無塩バター     140g
レモン果汁     大匙1杯
塩・コショウ    適宜


[ 手 順 ]
1.バターを湯煎で溶かし常温まで冷ましておく
2.ボウルに白ワインヴィネガーと水そして卵黄を入れよく泡だてておく
3.溶かしバターを少量ずつ加えながらホイッパーでよく撹拌し滑らかにする
4.乳化してカドが出来るくらいになったらレモン果汁を加え混合する
5.塩・コショウを加え味を調える







サッチさん
このソース、けっこーバターの押しが強いですよ〜(*‘‐^)-☆
こんにちは! どちらかと云うと付け合わせのジャガイモが非常に美味しく食べられます(笑) ちょうどね品の良いジャガバタみたいなカンジでザマス系お食事に変身ですね! 
で、アスパラガスなんですがカンヅメのホワイトアスパラが今でもダメならヤメといたほーがいいかも(≧∇≦)b 生から茹でたり調理したものはもっと香りが強いですから…
ん〜、でもコレを機会にチャレンジしてオトナのオンナになるのも素敵でしょd(°-^*)⌒☆ 



う〜様
特別大サービスでレシピを掲載しておきましたー(^o^)v
こんにちは! ホントはもう少しテの込んだ手順と温度管理なのですが、スグに食べてしまうならこのお手軽レシピで充分だと思います。
ちょっとユルめに作った方がホワイトアスパラガスへの馴染みはいいようです。
豚肉とポテトのソテーなどにはめっちゃグウなソースですよ♪



がんたさん
こんばんは! 美味かったですね〜\(o^∀^o)/
ご家族がたくさんいらっしゃいますから消費も早いかもしれませんが、その分たくさんのヨロコビを共有できるワケであって羨ましい限りです。
ボクも今日最後の料理を作って全て食べ尽くしてしまいました。かぶちゃんに感謝しつつ…
早くも「来年はどんな料理にしようか」と考えています(笑)



みいさん
こんばんは! 缶詰とは食感が全く違いますよ、そうですねGアスパラのようにサクッと♪
香りやお味は基本テキに缶詰と一緒ですが「う〜んヤサイだーっ」ってカンジがします(笑)
アスパラって云うと北海道や信州というイメージが強いのですが東北地方でもかなりの出荷量があります。昨年は岩手県産のアスパラガスを何度か頂きました。紫アスパラガスなんて変わりダネもありますしね…
せっかく近くで新鮮なアスパラがあるのですからぜひご近所のお店でも覗いてみてお料理してみて下さい。特にホワイトはヘンに凝った料理よりボイルだけの方がよりその美味しさを堪能出来ますよ!



かぶちゃん
こんばんは! 見た目はサイテーだけどね(笑)
いや〜ホントにご馳走サマでした。当家の面々は皆究極の満足に浸ったでやんすo(^-^)o

フツーに長時間焼くと美味しいジュースが流れ出ちゃって不味くなる一方なのですが、ソコはコンベクションレンジのマジックですね、旨みが濃縮されて驚異の美味しさになってくれました。
でも、たくさんなければこんな冒険なんて出来ないしね(笑) で、ビールの消費量も多くなってさ(爆)
おや新製品のカップ焼そばですね、エバラ焼肉のタレってところがフツーのソース味と違うところか〜♪
醤油味がキホンだから美味しかったでしょ? う〜んボクも早く見つけて食べてみたいにゃ〜(´・∀・`)