フルーツトマトとレッドオニオンの冷製パスタ

静岡県農林技術研究所と生産者が開発を進めてきた高糖度トマトに「アメーラ」という品種がある。なんだかスペイン語のような響きだが、なんのコトはない「甘ぇら」(甘いでしょ)という静岡弁が由来ズラ。

北海道なら「甘いっしょ」だろうし名古屋なら「甘みゃ〜がや」となるのであろう、たまたま静岡の方言がハマってしまった発音であるもののナカナカに傑作であると思う。
もう十年以上前から研究を重ね、安定した品質の供給が可能になったころ初めて業者さんがナイショのサンプルを持ってきてくれて食してみた。当時はフルーツトマトなどという概念はなく、まさにオドロキの高糖度トマトに一緒にシゴトをしていた仲間たちは目を丸くしたものだ。
それから月日も経ち全国各地で似たようなトマトが生産されるようになったが、やはり先駆けだったアメーラの存在は大きく、そのブランド価値も高いところを維持している。
近頃は「アメーラ・ルビンズ」という細長く小粒な品種が都市部で人気が出ているようだ。オシャレな透明カップに詰められて店頭に並んでいるプレミアム感もヒットの理由かもしれない。
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アメーラの泣き所はその価格の高さだ。根域制限栽培を応用した養液栽培システムなのでそうそう生産量は上げられないしテマヒマかかる上にコストもかさんで…と仕方がないのだけれども、だいたいピンポン玉サイズの標準品でひと粒¥120〜150くらい、もうひと回り大きなモノは軽く200円を超えてしまう。たまのゼイタクにはいいかなとは思うがそうそうしょっちゅう購入できる価格ではない。
したがって平素の食事にはごくフツーのフルーツトマトなのである。そうコレだってかなりの甘さと美味しさがあって上等なのだよ…と単純な冷製パスタにして楽しんでみた。たまたま手元にあったレッドオニオンはコンカッセして一緒に食したが甘く柔らかなトマトとシャリッとして刺激テキ風味のあるオニオンの対比が楽しく、梅雨のこの時期に食す冷製パスタとしてよい出来だったかな〜と満足なのである。




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