麻婆的夏南瓜和茄子

ナスはとてもコーフンしていた夏だった。
“道の駅なるさわ”で購入してきた茄子や夏南瓜(ズッキーニ)は安いうえにけっこー量があったのでパスタや漬物に使ったくらいでは全て消費出来なかったのである。そこでボクは鮮度が落ちないうちにナニかに料理して美味しく食してしまおう!と支度を始めた先日だ。

ビニール袋から取り出しナイフでヘタをカットし、まな板の上に次々と転がしていると1本だけ転がらないナスがあった。
おや?と思い持ち上げてみるとニョッキリとその硬化させたイチモツを突き立て、とてもコーフンしている様子だ。
おいっ、オマエ!ずいぶん往生際の悪いヤツだな〜とバッサリ切り落としてしまおうとしたが、その前にその奇態があまりにも可笑しくて記念撮影をしてしまった。灼熱地獄で料理され既に人間様の胃袋に収まってしまった今では在りし日の雄姿でもあり、コーフン茄子様のご遺影なのである。


さてその茄子を麻婆ソースで炒め煮にしたモノは“麻婆茄子”となって人気のお惣菜である。このところ某AJ社がタレントを三人も投入してCMを展開しているレトルトパックもあるくらい売れスジ商品でもある。
シンプルに茄子だけを甘味噌味の挽肉ソースで料理するのが基本だが、彩の野菜…例えば各色パプリカや人参・タケノコといったものを加えると見た目も楽しく食欲が湧いてくるだけでなくタイヘン栄養バランスのよいひと品となってくれるのだな。
当然ボクは「ズッキーニだってオッケーじゃないの?」と考え、コレ幸いに一緒に料理してしまった。ナスと同様にサッと油通しを行い予め作っておいた麻婆ソースに合わせてはチャチャッと炒め煮してやるだけなのでジツに楽勝なのである。
お味に関しても何の問題もない…と云うより茄子のネットリした食感に対し、ややサクッとした歯ごたえと何にでも同化しやすいクセのなさがいいコンビネーションとなって面白い料理になった。う〜む、コレは美味いぞ♪
せっかくの中華料理なんだからイタリアンみたいな名前のズッキーニでは興醒めかな…と思い調べてみると中国語では“夏南瓜”となっていた。マーボーズッキーニナスとなるところをテキトーな中国語風に『麻婆的夏南瓜和茄子』と表記してみた。正確な文法など知らないのでマに受けないでいただきたい。




☆ ズッキーニってもっと活用していい野菜みたいですね!
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道端で見つけた南瓜の花



Afternoon, August 08. 2010. @Asagiri-Plateau