温まりました〜『とん汁』

この寒さである、鍋はよく登場する季節になったがドンブリにドカッと盛って食す具だくさんの汁モノもまたカラダが温まっていいものだ。その代表である『とん汁』を作ってはホッカホカになった先日である。

特に変ったコトをするワケでもなくごくフツーに作った。実際その方が一般テキな夕食のお惣菜としては美味しいものだ。
各家庭でイロイロと流儀があると思うが里芋や人参・大根・牛蒡といった根菜類にコンニャクやキノコに豆腐…といったところか。北海道に住んでいたころは里芋の流通量が少なかったせいか母君はよく代用でジャガイモを使ったものを食べさせてくれたが、ソレもまた甘みと香りがよくて美味しいものだった。近年はゼイタクになってソレにバターを落として食すと云うのも美味いと聞く。そうだろうなあ、味噌バターってのはラーメンでも定番になっている位だしマイルドな風味と甘いバターの香りがたまらないだろうなあ…
味噌というキーワードが出てきたところで、この日のとん汁は具材こそ平凡なものであったがその“味噌”にちょっとひとヒネリ加えてみたのであった。いつも使っている白みそ …関西で云う白みそではなく、いわゆる色が濃く粗い粒を残した田舎味噌に対して粒はやや細か目で色もアメ色程度の信州味噌ね… に岡崎の八丁味噌を半量ほど加えた仕立てにしてみたのだよ。
コレは風味がよくコクも出てジツに美味かった。醸造所が建ち並ぶ現地・岡崎に行けばもっと美味しい赤だし味噌はあるのかも知れないが、な〜にスーパーで気軽に入手できるカクキューの八丁味噌だって結構なものである。

支出削減ののため廉売の切り落とし豚肉を使用したのも素朴な味わいで正解だったように思う。もちろんバラ肉などを使えば適度に脂もニジミ出るし煮込んでも柔らかくいただけるので美味いものではあるが、モモやカタ中心の切り落としが生み出すボソリとした食感、弾力ある噛み応えというのもまた楽しいものであって、ソフトで旨味の強いモノを食べ慣れたクチには新鮮なカンドーと、コドモのころ食したとん汁の懐かしいフンイキが蘇ってくるというものだ。
まあせっかくですからお酒も高級&上品なものではなく、レギュラークラスのワンカップでキブンを盛り上げてやるのだ。平成二十二年に収穫された新米を用いた新酒、香りよくサラリとクセのない風味はクイクイとイケてしまい180ml入りのワンカップはアッと云う間に無くなってしまった。
「もう1本!」と言いたいところだったが、飲み過ぎ防止のためにワザと1本しか購入してこなかったのね。
コレでいいのだ。




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今朝未明の富士山



6:03AM, January 18. 2011. @Fujinomiya-City