（216）　千葉県君津『千葉の牛味噌カレー』

このところご当地レトルトカレーのエントリーが極端に減少しているのを見るに見かねたおチバのマダ〜ムがクロネコを呼びつけては二種類のご当地レトルトカレーをボクのもとへ届けてくれた。

そのひとつがこの『千葉の牛味噌カレー』である。千葉のご当地カレーは牛豚各種ばかりでなく果物のビワや海洋哺乳類のクジラまでいろいろ食しているが、ここにきて味噌を突きつけられるとは意外であった。そうそう、味噌なら愛知県岡崎の八丁味噌をフィーチャーしたものも既に喫食済みなのであって、なんで今さらチバのミソ？と思えてならない。
しかし「奴も生きるためには必死だったんだよ…オマエなんかにゃその気持ちなんて解んねーだろっ！」と突然スゴまれても困惑するばかりなのであって、ここは冷静かつ沈着に情報を収集整理してコトに当たらなければならないのだな。
開発したのは“ＪＡきみつ”と千葉県内の食品メーカーさんだ。なんでも“よしえちゃん味噌”というローカル有名商品と、同じく“しあわせ牛”という銘柄ビーフで
「お〜し、ここらでイッパツおらっちも名産品ってやつでも作ってみっぺよぉ」
と取り組みを開始したのは昨年のハナシだ。
バターや小麦粉は控えめなのにコクがあり、食べ進むうちに味噌の風味がそっと追いかけてくるようなレトルトカレーを販売し始めたのは今年になってから、うどんやパンにもよく合う…というのは原料にタマホマレという大豆を使った“よしえちゃん味噌”のオカゲかな。
せっかく“しあわせ牛”もアピールしているのだから、もっとゴロゴロ入っていると嬉しかったなあと思う。しかし魚介だしも使用していないのに和を感じる仕上がりはお見事、イヤミのないお味で結構なお品であった。　