落胆と『ハム&チーズの揚パン+カレーパン』

運のよいことにパンに関しては近所にGUCHIPANさんという優秀なパン屋さんがあるので不自由はしてはいないが、やはり新しいお店など見つければドレドレとお試しをしてみたくなるものだ。
ところがそのお店はもう十数年も前から知っているパン屋さんで、富士宮市内にある実家から散歩がてらに歩いてゆけることもあってよく利用していたものの、数年前に郊外に移転してしまってからご無沙汰となってしまった。

パン屋のリトマス試験紙テキ存在としてのバゲットだけでなく全粒粉のブールやミッシュブロウも非常に美味しくボクはとても気に入っていたし、実際お店も昼時ともなれば溢れ返らんばかりにお客さんが訪れていて結構な繁盛店だった。
そんなお店がナゼ移転を?というギモンにはいくつかのワケがあるのかと想像する。複合商業施設だったビルテナントとして入居していたので、店主としてはやはり自社物件というかジブンの城をいつかは持ちたいと思うのは商売人としては当然のハナシだろう。そこに(もしかしてアヤシい宗教集団?)とも思えるような団体がビルの一角を占拠し、それは次第にそのビル全体に拡大しつつあった…というのも移転のアト押しをしたのかも知れない。
よくラーメン屋などは新築店舗に移転したとたん味が落ちて「あ〜ムカシの汚い店のときのほうが美味かったなあ」などと云う例はよくあることだが、たしかに調理器具や作業導線が変れば一時的に味が変化してしまうのは避けられないハナシなのであってそうそう責める気にはなれないものだし、客は長年慣れ親しんだ味が美味いと思い込んでいるものなのでカッテなことを喚いたりするものなのだな。
久しぶりに行ったそのパン屋さんでバゲットを始めいくつかのパンを購入した。家に持ち帰り先ずは懐かしいバゲットのお味を楽しもうとナイフを入れるとどうも様子が違うのだ。みょ〜にキメが細かく空洞部分の大きさが揃い過ぎている。
食してみて一発で判った。ソレは冷凍のバゲットだったのである。すかさず流通大手某AJのパン屋を想い出した。だからといってお値段が安いわけではないので非常に落胆したし、ずいぶんヒドい裏切りだとも思った。
ハッキリ言うとこんな不味いバゲットを喰ったのは初めてだ。オーブンで焼いてもソレは変ることなくガッカリなんてもんじゃないのさ…ってカンジなのね。あれだけ美味しいパンを提供してくれていたパン屋さんだったのに、いったいナニが彼をそうさせてしまっているのだろうか。イナカで売れないから?そうじゃないだろ…君には職人のプライドってもんがないのか!
一緒に購入してきたこうした惣菜パンは変らない美味しさだっただけに余計に残念なキモチが募る。これだけ美味しいパンを作る技術を持っているのになあ…。しかしキホンのパンがダメなお店にボクは評価を与えるつもりはない。




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紅富士
今朝は久しぶりに雲の多い空、御山は見えないので昨日の日没時の様子を…



5:15PM, February 01. 2011. @Fujinomiya-City