焼きたてパンを買いに行こう『石窯パン工房ぐるっぺ』

富士市にあるカインズホームは時々利用しているが、そのスグ近くにちょっと前から気になる建物が出現していた。
相当ムカシから喫茶店としてあった店舗だったものの数年前にカレー専門店に替ったばかりのような気がしていて、まあ栄枯盛衰のハゲシい飲食ギョーカイでは珍しいことでもない。
外装はすっかりリフォームしてしまい以前の面影は全くないし、過去を知らないヒトは「ヨーロッパ風でずいぶんオシャレな建物だな〜」と期待してしまうだろうそのお店は『石窯パン工房ぐるっぺ』さんというパン屋さんになったのだ。

今月の半ばにかぐや姫の里の湧水群を観に行った帰り道、とうとうそのお店に寄ってみた。
店内には石窯で焼きあげるパンのいい香りが満ちていてググッと食欲がわいてくる。欧州のカントリー調でステキな内装は床が板張りになっていて歩くとコツコツとキモチのよい音がする。
その時はお試しにほんの少しのパンを購入しただけだったが、とても美味しくてリピートしたいなと思えるモノだった。しかもその折りに店内のお知らせで「間もなく営業開始時刻を6：45からに変更する」とあったのだ。ボクは旧い人間なのかパン屋と云えば早朝から開けている…というイメージが強く、昨今当たり前になってしまった遅い開店時刻には若干の不満を感じていたので「コレは福音だ〜♪」と早速再びパンを買いに走った先週の早朝である。
チーズやベーコンを練り込んだ粗挽きブラックペッパーのパンはワインやビールのお伴にするために購入した。ドコのお店でも売っているような定番テキ商品からナチュラル系のシンプルなパンまで様々な種類が取り揃えられていて、誰が行っても不満は生じないだろう。

アレコレと目移りしながら選んでいると丁度その時クロワッサンが焼きあがって運ばれてきた。おお〜コレはラッキーだ。クロワッサンなんて随分長い間食してなかったよな〜とハタと気付き、サクサクとした食感とバターの風味が拡がるその味が脳裏によみがえってきてクチの中にヨダレが一杯になるのを感じた。もちろんハイ購入します…なのである。
惣菜系のパンはその実力がオモテに現れにくいものだが、プレーンなブレッドやバゲットのようなものを食せばそのお店のチカラは一発で判る。もちろんコチラのお店も間違いなく一流のお味だ。石窯で焼いているせいか八ヶ岳高原清里近くの長坂にあるINNOさんを彷彿とさせる美味しさと香ばしさがある。
早朝からパンを提供していただけるのは有難いことだし、店内には淹れたてコーヒーの無料サービスもあってジツに気に入った。
店舗のテラスでパンを味わうことも出来るようで、涼しい季節になればソレもステキではないか。