らしい季節になって『きのこトマトソースのフィジッリ』

満足な出来上がりに「やっぱり秋はコレだよな」などとニマニマしつつ食していたボクは、とんでもないコトにハタと気付き奈落の底に突き落とされた思いだった。それは調理過程の最後の方に加えようと思いボイルとカットを施し準備してあったインゲンの入れ忘れなのであった。

しかも美味い美味いと食べ進み皿の残りも半分程度になってからなので(今さら加えてもねえ…)みたいな覆水盆に還らず状態はフォークを持つ手をフリーズさせ、自らに対する怒りや悲哀そして後悔ともつかない感情が複雑に入り組んでしばしボーゼンとせざるを得なかったのである。
体調が良くないのでクスリを服用していたせいもあるかも知れない。それにインゲンを入れなくたってソレに気付かないくらい見た目には遜色はなかったワケだし、だいいちとても美味かったんだからいんじゃねーの…というフォローもある。確かにそうだ、ボクがこんな失敗談を吐露しなければ「おいっ、オマエはインゲンを入れ忘れただろ〜」みたいなツッコミを入れるヒトはいないだろうし、逆にいたらコワいなあと思うのだな。それにインゲンなんて入れたってお味に劇的な変化が生まれるワケでもないし、見た目にちょっとだけビビッド感が加わる程度…そうトマトの赤とインゲンのグリーンは補色カンケーだからなぁ…と実質テキな逸失は僅少なのである。
しかし、しかしだ、精神のダメージは甚大と言ってよい。最初からすっかり忘れていて後になってから(あぁそうだ、アレも入れればよかったかも、いや入れたらスゴかったに違いない)なら笑って過ごせる。ところが今回は違うのよ、ちゃんと準備してあったんだぜ、目の前に置いてあったんだぜ、しかもけっこーテマヒマかけてさ。

そして似たような失敗がこのところ頻発しているのも気にかかる。たまにやっちまったコトなら(人間なんだからさ、そーゆーことだってあったってフシギじゃないでしょ)とジブンから逃げることも出来る。だけど若いころはこんなケアレスミステイクは絶対にしなかった。とにかく劣化してゆく一方の自分が許せない。
やだやだ、もうこのハナシは終わりにしよう。忘れてパッと酒でも飲って…って体調よくないからね、もう少しだけ逆境に耐え忍んで生きてゆく必要がある。
さて、例年この時期になるとキノコとベーコンを使ってペペロンチーノ系のパスタ料理で秋らしさを味わうわけだが、今年は変化球でカウントを稼ぐのよ。いつも購入しているホールトマトの水煮缶を使ってね。
この水煮缶ってやつもピンキリらしくて、中にはとてもエクセレントなものもあるらしい。同じレシピでもそーゆー品を使えばう〜んと美味しくなるのかな…一度くらい使ってみたいものだとは思っているのだけれども、また都合よくあるんだなあ、そーゆーのが。

濃厚でトマトのコクが違います!イタリアンの必需品
ラ・カステッリーナ トマト缶


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