ご褒美の余録は『すき焼き丼』

シゴトが一段落したご褒美に『すき焼き』を食した。ただし当家の経済テキ事由によりもちろん外食などといったゼイタクではなく、哀愁のイナカ町にある庶民派スーパーで購入した輸入牛肉でのハナシである。

しかも誰かにその支度をしてもらったワケでもなく激しい労働を乗り越え疲れたシゴト帰りにそのスーパーで買い物を済ませ、やっとこさお家に着いても諸々の必須要項コースをクリアし、最後の最後にテメーで『すき焼き』の準備に取り掛かってはヘロヘロになって…という情けない状況下での栄冠なのだな。いや〜ご苦労サマでちた…コトバまで萎縮しちまってるよ。
だけど久しぶりに食した『すき焼き』はカンドー的な美味さだった…というよりそう感じたのだろうなあ。だって和牛の霜降りなんぞも売ってたんだからグラグラ来ちゃったんだけど、もうちいとサイフにヨユーがあればイケイケだったかもね。それに世間の皆様方がテにするボーナスなんてもんがあれば“浅草今半の牛肉”なんてA5ランクだかなんだか知らないけれど、まあ高けりゃ美味いってもんでしょ!ってなカンジで急降下爆撃しちゃったかも知れないし。
でもいいのよ、こうして安酒でもなんでも飲れて美味いもん喰えてとりあへず健康に生きていられることに感謝の念を忘れてはならないのよね。朝の連続テレビ小説でも言っていたのは「いいことなんてそう長続きしないんだから、わるいことだって長続きなんてしないのよ」ってこと。そうそう!ボクもそう思いたい。
そしてやっと巡ってきた連休の初日、昼めしはその残った『すき焼き』で大好きなドンブリさ。ご褒美の余録だけど、煮詰まって甘辛くなったタレには牛肉やヤサイの旨味がギュッと濃縮されていてジツに美味いのね。足したのは(きっとこんな風に活用できるに違いない)と信じて残しておいた春菊の数本とタマゴだけ。美味い、いーこと二連発だし。



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