再び目覚めた『いわし明太』

以前に知人から『いわし明太』をいただいたことがあった。そのときはゴハンにスバリとのせて食したものだったが、先日スーパーでそいつをメにした瞬間、なんだか日本酒の肴にしたくなってカゴに入れてしまったのだな。
そりゃ美味いに決まってるだろ、脂がのった真鰯だけでも充分なのに明太子をハラにたっぷりと詰め込んであるんだぜ。明太子そのものは発酵食品だけど、こいつがナマのイワシのコロモを纏うことによって全体を発酵化させてしまうという誠に以ってズルいというか巧妙な仕組みで美食の根幹を積み上げているのだ。

バックリと喰らいつけばイワシの柔かな身肉と淡白な旨味が真っ先に舌に触れてくるけれども、間髪を置かずに明太子のズ太い旨みや刺激そして海の滋味がイワシを飲み込んで勢い良く幸福感を拡散する。もの静かなイワシとプチプチ攻撃の明太子、いったい誰がこんなコラボレーションを思いついたのだろうか。
ホントに困ってしまいますよね、こーゆー肴。どう考えてもオーバードリンクを防止する理由が見当たらないし、ヨケーに焼いてもゴハンに出向させればサイコーのシメってもんさ、この文章を書いている今でさえヨダレがクチのなかに充満してくるのが判る。
元々は博多の名物だったらしいけどボーダーレスな現代ではいつでもドコでもテに入るし、先日はコンビニの生鮮品の棚にも見つけたくらいだ。しかしその他の食品類と一緒で現地で食せばまたひと味違った『いわし明太』に巡り会えるのだろうけど、ソレだけのためにちょっと博多までってワケにもゆかないしね。アソビで行くのは北海道や京都を含む関西の優先順位のほうが上だからシゴトか何かでチャンスがやって来るのを待つしかなさそうだ。
そんなワケで『いわし明太』を見かけては例のドリンクと結びつけるエロおやぢ、先週の休日に行ったデパ地下でもこいつのことを忘れてはいなかった。なんだか目覚めちゃったみたいですねえ…と自虐テキ意識を持ちつつ、やっぱり購入してしまった。フォトはスーパーで購入したものだから並品だけど、デパ地下のものはもっとたっぷり明太子をハラませてあるハイクラス、楽しみにしてるんだよ。こんどはフォト封印、だって焼きあがったらスグに食べたいじゃん。


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まだ朝陽が上る前だけど山頂の冠雪は紅く染まり始める



5:58AM, October 25. 2014. @Fujinomiya-City