歳末買い出しと『麦とろろ・駿府』

とうとう今年も本日を残すのみとなった。相変わらずよく働きよく喰ってよく飲んだけど、まあ大きなビョーキやケガもせずとりあへず健康に過ごすことができたしなんとな〜くシアワセだったのかなぁと思うのよ。

例によって墓参りと歳末の買い出し、これはもうセットなのでけっこー楽しみなのよね。そしてご褒美の外食ランチはちょっとしたゼイタクも許されるのであって(今年はナニを喰おうかな…)と出かける前からワクワクしてしまうのだ。
昨日、当家の墓所の清掃とお寺へのお布施を済ませ、混雑のピークであるデパ地下や静岡駅ビルを歩き回り年末年始の食料品買い込みも順調に終えた。そろそろハラも空いてきたよねえ…と母上に昼めしタイムを告げると「待月楼で麦とろろの定食を食べたい」と所望されるではないか。いや〜異論なんてありませんよ、上等じゃありませんか。
そこは何度も利用しているのでどんなセットがあってお値段がどんなもんかも心得ている。そして予算枠のほうもこの日は年金暮らしの母上のサイフを堂々とアテにしてよいのであってスキなもんを気が済むまで注文して構わないのよね、うひ〜。まあそうは言っても夕食用に購入したアレやコレもあることだし、上質かつ楚々とした量のセットメニューがないものか…とメニューブックに目を走らせる。


Olympus  PEN-F G.Zuiko Auto-S 1.4/40  @ SONY NEX-7

麦めしに自然薯のとろろ・天ぷらや三種の小鉢・味噌汁とお漬物に加えデザートまでついている“駿府”というセットがちょうどよさそーな感じ…とお願いした。
いや〜めっちゃ美味いなあ!とろろはもちろん最高だけど天ぷらもオマケ的な添え方ではなく本気度マックスの質の良さなのよね、こりゃスゴい。小鉢の料理も赤だし味噌汁も全てにしっかりと手をかけたホンモノ、これなら客人をお連れしても恥ずかしくない。静岡の豊かな食を満喫できる佳作だ。

以前に似たようなセットメニューを食した折のデザートは自然薯アイスだったけれど今回はプリンだ。きっと季節によってその種類を変えているのだろう、冬の寒い時期にはこうしたコクのあるデザートが嬉しいではないか。
ひとくち含んですぐに判る手作りのプリンはカラメルソースもピュアなお味で申し分ない。そして近年流行りの甘さ控えめブナン味ではなく、砂糖の量は古典レシピをきっちり踏襲した深く甘いものなのであってスイーツ通も満足するはずだ。
駅ビルに接続する商業施設にあるので趣はないものの、この府中庵待月楼さんは相当に正統派な食事を提供してくれて安心できる存在なのである。確か以前にも同じようなことを書いたかも知れないけれど、それならやっぱり丸子宿にある本店でゆっくりじっくりと自然薯料理を楽しんでみたいものだと思う。そうそう梅の花が開く早春ごろになんていいよねえ…と来年のハナシをしても、もう鬼は笑ったりしない大晦日なのである。


府中庵 待月楼
http://www.fuchuan-taigeturou.com/
静岡県静岡市葵区黒金町47 アスティー静岡西館内
TEL=054-287-1231
ACT=11:00-14:30/17:00-21:00 年中無休(除大晦日&元旦)


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師走の庭風景

花が終わったシュウメイギクを放っておいたら綿帽子が出来ていた
知らなかったよ、こんな面白いものができるなんてさ


檀の紅葉はいつもこの時期深みを増す


逆光に弱いPANCOLARだけど色づいた梔子を渋く描写してくれるね


古いエントランス灯を弱々しい日差しが透過して長い影を作る
そして葉の落ちた楓の幹や枝が冬らしい文様を壁に落とすのよね


CARL ZEISS JENA  PANCOLAR 1.8/50  @ SONY α7






元ルーさん
こちらこそ、お世話になりました!
2016年はまあ悪くない年でしたからヨシとするべきでしょうね。大きなシアワセはなくても来年もフツーに生きられることに期待してます…って、ずいぶん枯れた希望ですな(´▽`*)アハハ
よいお年をお迎えください!