柚子香る『きざみきつねそば』

北陸のエロ将軍も発言されていたように、こう寒くなってくると温かい食べものが恋しくなる。そして人肌でぬくぬくした布団の中でEコトってのもステキなんですけどねえ、その前にハラが満たされていないことには始まらないのだな。
そんなわけで手軽さと経済面が両立しているカップ麺てものについテが出るのだよ。ただチャレンジ系カップ焼そば『ギョーザパンチ』での大失敗以来、そうしたキワモノにはあまり手出ししないように学習してしまったのだけれども、元来の変わったもの好きという性格は急には変えられないのであって、先日もスーパーで「日清 どん兵衛ギョーザラブうどん(焼餃子風うどん)」なるものをついカゴに入れてしまった。


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件のギョーザパンチの悪夢が一瞬頭をよぎったけれど、意を決して食してみればこれがけっこー美味いのである。ただメーカーさんはギョーザ風と謳っているけれど、直球テキ表現をするならば「台湾ラーメン」のうどんバージョンだと断定してしまった方が早いかもね。
まあボクとしてはそのお味よりも超重人物ギガ…おっと、現代風に変換するとこーゆー風になるのかい…違う!“鳥獣人物戯画”ですよ、世界遺産・栂尾山高山寺が有する国宝ですね、それをモディファイしたイラストがパッケージを飾っているところがスキですね。
さて冷たい雨がしとしと降る休日にはやはり温かい麺類がその気にさせるのだ。世間一般では「きつね」はうどんの相棒ということになっているけれど、温かい蕎麦にもけっこー合うのである。ただし甘く炊いたものではなくナマを刻んだ“きざみきつね”がいい。


KOMURA LENS MFG.  SUPER-KOMURA 2.8/135  @ SONY α7

急に思いついてジッコーしたのでカマボコもなければ九条ネギもない。え〜い、ん〜ならナルトと根深で代用じゃい、これだって上等なおいしさなんだよ。それより青柚子の皮を糸切りにしてトッピングしたことのほうがパッションですな、う〜むいい香り。




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FACE #06
ケロのくゎるてっと



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“くゎるてっと”で思い出した「風のくわるてつと」は作詞家・松本隆氏の著書
本屋で本当に偶然に見つけ驚いたのは高校生の時
心酔していたロックバンドのドラマーはこんな本を出版していたのか…


世に出たのはニッポンのロック史上に燦然と輝くバンド「はっぴいえんど」のドラマーとしてだったけど、ボクが注目していたのは単にロックのスタイルとリズムに日本語を乗せたってことではなく、その瑞々しい感性が光る歌詞だった。
今まで経験したことのない文学的表現はその後のボクの人生に大きな影響を与えた。文学青年気取りで純文学を読み漁ったのも彼のセンシティヴな作品が呼び込んだものだと今でも思っている。
今までいろいろな土地で生活してきたけれど、氏の著書は二作目の「微熱少年」と共に引っ越しの度に何処にでも持っていったのであって、いつの間にかこんなボロボロな表紙になっている。
バンド解散その後の活躍には目を見張るものがあり、ニューミュージックと呼ばれたJAPANポップスや歌謡曲に於ける彼の作品が占める地位は金字塔と言っても誰も否定できないものである。ぜひ文化勲章を差し上げていただきたい、心からそのように思っている。
ところで先のフォトのタイトルと松本氏の著書タイトルを見比べてハッと気付いたことがあった。本のタイトルは“くわるてつと”と全て大文字になっていたのだ。こんな事実に今ごろになって気づいたなんて恥ずかしいし、ボクも大したことないなあ…と。
 
 
 
 
 
 


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f:id:artfoods:20081202142609j:plain:leftたかみさん
もちろんありますよ!とても大切な書籍ですからね、一生離さないでしょう…。
2017年の秋に紫綬褒章を受章され、やっとその功績が認知されたことに喜びを感じます。本当は国民栄誉賞にも輝いていただきたいのですが…。
様々な分野の方々に広く平等な栄誉を与えるべきなのでしょうけれど、体育会系が目立ちますね…文科系としてはジツに不愉快!