北の国から『宗八カレイの煮つけ』

北の国と言っても例のチンピラ国家のことではなく、平和ニッポンの北国のことですからね。宗八カレイは北海道を中心にした北方で漁獲されるカレイのひとつで、フツーは干物にして食すことが多いのだけれど、その鮮度によってはお刺身や煮つけにしてもイケる魚なのよね。


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某ウェブページでは「煮付はサイテー」みたいなことを書いてあったけど、エロおやぢに言わせれば「オマエ、ちゃんとしたものをキチンと作ったのかい?」と疑問を呈さずにはいられないのである、だってこの煮付けはメチャメチャ美味かったんだから。
トロリと脂ののったエンガワや淡白ながらもふわりとしていて香りのよい身肉、ホネまわりの軟骨やゼリー状の脂…もうサイコーですよ。

このところ本州沿岸は台風や長雨の影響で漁模様はあまり芳しくない。静岡県も同様で鮮魚は旅のものが多くなってしまっているのは仕方のないことだけど、そんな中でこんなに鮮度の良い宗八カレイが入手できるとは思わなかった。
釧路に住んでいたころは和商市場やリヤカー干物売りでこの宗八カレイの天日干しを買ってきては食したものだった。コドモだったので本当にそのお味を理解していたとは思えないけれど“懐かしロマン枠”でけっこースキだった記憶がある。
どうしてももう一度食したいと思うならばネット通販などのテもあるとはいえ、そうまでして食べたいとも思わない。それよりもし北海道釧路を再び訪れる機会があればその時にいただいて、幼年期から高校時代まで過ごした北の港町の日々を思い出すきっかけにしたいとは思うのよ。
あのころの自分はいったいナニに夢中になっていたんだろう。音楽やギター、カメラと写真、アイスホッケー、文学、可愛くて賢かった同級生の女のコ…いろいろなものが浮かんでくるけれど、今はそれを語り合う友人もいないしね、気軽に同窓会に出られる距離でもないし。あぁ、釧路に行く旅をしたいなあ、センチメンタルな旅。




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いつもと違う帰宅経路で日没
周囲の地上は次第に闇が迫っているけれど
この日初冠雪した富士山の山頂だけは
遠く沈む陽の光で紅く輝いている
田んぼと稲藁干しっていう哀愁のイナカ町風景ですが



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