駿河湾の春『特選近海握り』

墓参りから帰宅すると柿の新芽が若葉となってますます成長していた。本当に柿の若葉って鮮やかなグリーンだよね、まるで蛍光色のグリーンを吸い取らせたような明るさだし。


Ernst Leitz  Elmar 3.5/50  @ SONY α7


そして庭の片隅に植えてある山椒も新芽をブワ〜ッと吹き出して「早く料理に使ってくれ!」と叫んでいるようだ。おしおし、タケノコはもう少ししたら買いに行ってくるからね、今日のところは『冷奴』でガマンしてくれ。

イタリアンなランチを食したあとで清水のちょいハイソ系スーパーに立ち寄った。このところニク続きだったしね、なにかテキトーなお刺身あるいは寿司なんてものもいいよなあ…と店内に入ってみれば、サスガに静岡市内のスーパーだ、駿河湾でも特に沼津辺りで漁獲された近海地魚のみを使用した握り寿司セットが並べてあった。いや〜、こーゆーのが欲しかったんです、はい。
パックに貼られた原材料名を見るとマグロ・イカ・アジ・昆布〆キス・でんでん・ほうぼう・〆いわし・シラス…などが列記されていて、マグロを除いては本当に近海漁獲されるメンバーが勢ぞろいしている。
特にメを惹くのは「でんでん」なのではなかろうか。きっと初耳の読者さんもいらっしゃることでしょう。ソレもそのはず、その名は沼津周辺の地方名なのであって正式名称は「ナガオオメハタ」、相模湾では「白ムツ」と呼ばれる魚種なのだな。


Nippon Kogaku  NIKKOR-H Auto 2/50  @ SONY α7

どのネタもとびっきり美味かったけれど「ほうぼう」と「でんでん」が出色の出来栄え、いや〜参りました。市場での流通量が極めて少ない「でんでん」はそのお味を知るヒトも少ないでしょう、こいつはラッキーでした。
淡白な白身だけど適度な脂のりと程よい歯応え舌触り、ほのかな香りが漂うはんなりとした旨味…今のところはそう高級な魚ではないようですが、全国に知れ渡って人気が出てしまうとどーゆー運命になるか判りませんね。

そして相棒の日本酒はやっぱり静岡の地酒で。いつも富士宮のお酒ばかりいただいているので、たまには海に面した町のお酒も…ってことで桜海老とシラスで有名な由比にある神沢川酒造さんのお酒をチョイスしてきましたよ。
若干甘口気味ですがみょ〜なクセもなくふわりと漂う麹の香りが秀逸です。駿河湾ネタのお寿司にはピッタリでしたね。
さてこのカップ酒のラベルデザインは歌川広重東海道五十三次の浮世絵「油井(旧表記)」がフィーチャーされていて独特な世界観を醸し出している。そして酒の名称も「正雪」、江戸時代に幕府転覆(由比正雪の乱=慶安の変)を企んだ由比出身の軍学者由比正雪の名を冠した勇ましい名称です。まあ由比正雪自身が起こしたコトの可否はここではヨコに置いておき、歴史上の人物の名を酒名にするのは珍しいものだと思いますね。
正雪がそんな計画を立てたのにはそれ相応の理由があったようで、時代背景と歴史の流れを思い浮かべながら食す駿河湾の海の幸と日本酒…ってのもまた一興かと思います。



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おかえり〜ケロ助
とっくに冬眠から目覚めてるはずなのに…と
見かけないので心配してたんだよ
まどろみの午後は月桂樹の葉の上



SMC PENTAX  1.9/8.5 AL-IF  @ PENTAX Q10






元ルーさん
おはようございます!
ずっとKodakのTRI-Xを使ってましたけど、モノクローム時代の最終期はILFORDのXPが粒状性を感じさせない仕上がりで気に入り乗り替えました。C-41プロセスってのも安定した現像処理が出来るので良かったと思います。
XPの現像ついでにそのままサービスプリントを依頼するとセピア調に仕上がって戻ってくるんですよ(´▽`*)アハハ



元ルーさん
おはようございます!
いやいや、サービス版のプリントにそんなクオリティーは求めていませんから。きちんとモノクロームにしたいときは自分でプリントしますよ(´▽`*)アハハ
逆にフツーのモノクロじゃないところが面白くて何度も注文したくらいです、偏屈者なので(´▽`*)アハハ



ムー吉殿
おはようございます!
昔流行りましたねえ、増感してボロボロ粒状と激強コントラスト。当時の写真雑誌があったら見てみたいなあ、きっとユニークな作品がいっぱい掲載されてるんでしょうな。
XPの特性はそれとは正反対方向で、我々は本当に苦心してそーゆーものを求めていました。今はデジタル画像で極めて粒状感の少ない滑らかなものが当たり前ですからね、飽きたりない若者もいて当然…時代と歴史は繰り返すものですねえ(´▽`*)アハハ