地鯵の塩焼

やっぱり " 旅のもの " よりシズマエ

そのスーパーの鮮魚コーナーはいつもトロ箱がズラリと並んで各地の魚介類が販売されております。もちろん切身のパックや冷凍品・加工品も豊富でなかなかに使える魚屋さんでありますが、やはり氷詰めにされた鮮魚が白眉と言えるでしょう。
その日は鯵が二種類、一つは大振りで肉厚幅広…さぞかし脂ものっていてお刺身や煮つけにすればサイコーなんじゃないの?てな良品です。産地は鳥取県、ほお~日本海の真鯵ですな。
もう一つはシズマエ(静岡の前の海、つまり駿河湾)のもので " 黄鯵 " と呼ばれる尾が黄色い真鯵です。水揚げ漁港は桜海老やシラスで有名な由比港ですね、そりゃ由比の鯵ってのはピカイチの食味を誇るものなのですけれど、惜しいことに若干小振りなのです。まあそうは云っても体長は20cmを超えておりますからフツーに食すには充分な大きさです。
それにサスガ地元産、もうピッカピッカのパール状態、七色虹色に輝く魚体が美味いよ美味いよとオーラを放っているわけです。鳥取県産脂ノリノリ大鯵に後ろ髪を引かれつつ、やはり購入したのはシズマエ由比の黄鯵でありました。

地鯵の塩焼   Nikon NIKKOR-S・C Auto 1.4/50  SONY α7

お造りやタタキもいいものですが、こんな鮮度の良い魚は塩焼ってのがまた酒飲みのココロを大いに揺さぶるわけです。茹でイカやスナップえんどうをスチームしたものと一緒にいただけば申し分のない酒肴となってくれるわけですな。
いや~美味いじゃないか、うんうんやっぱり由比の鯵は旨いなあ…適度な脂のりにふわり漂うかの如くクチに拡がる海の滋味…あぁこいつにして本当に良かったなあと思えるわけです。鳥取県産には申し訳ないけれど、やっぱり " 旅のもの " よりシズマエだよなあ。

浜松酒造 義時の夢

相棒も県内産地酒で整合させます。本当は由比の地酒「正雪」がよかったのでしょうけれど、たまたま当家のストックはこのお酒でしてね、まあ県内産ですから悪くはないでしょ…てなもんです。
大河ドラマが始まるとその主人公やご当地に肖った商品がいくつも登場してくるものですが、この鎌倉幕府執権殿のネームを冠した商品はいったいどんな愉悦をもたらしてくれるのか…と楽しみにしておりました。
ナマエだけのナンチャッテ商品ではなく、キリッとキレもよくドライな風味がいい感じです。好みは哀愁のイナカ町・富士宮の地酒ですが、これはこれで佳きお酒かと思います。浜松のお酒ですから甘辛い鰻の蒲焼なんぞにもよく合うのでは…ともういちど購入してきてもいいかな~なんて思っております。
あ~それにしても由比の黄鯵は旨かったなあ…。




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菜種梅雨の庭風景  ツルバラの新葉


冬の間その寒さをしっかり耐えていたツルバラ
ここに来てその使命をイッキに発露させております
菜種梅雨にキラキラ輝く新葉
開幕ダッシュの先鋒です

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菜種梅雨の庭風景 ツルバラの新葉   Carl Zeiss YC. Planar 1.4/50 T* MMJ  SONY α7