捨てずに使うキャベツの外っ葉…『富士宮焼そば』

庭に出るとなにやらブンブンとものすごい音が聞こえてくる。
それも一つや二つではなくかなりの数だ。どうやら楓の花の蜜を吸うために虫たちが押し寄せてきているようで、よく見るとチョウやアブだけでなく真っ黒なクマバチや黄色いギャングのスズメバチまでいる。


Nikon  Ai-S Micro-NIKKOR 4/105  @ SONY α7

楓の花は花弁らしきものが非常に小さくてオシベやメシベが目立つ。楓の種類によってはもっと花らしいカタチのものもあるようですが、当家のものはよ〜く見ないとソレが花であることに気が付かないようなものであってしかも小さいし、ボケっとしていたら見過ごしてしまうかもね。まあ今回も虫たちに知らせてもらったみたいなものです。
そして種子を運ぶためのブーメランが既に形成されているところが面白いじゃないか、それもきっとアッという間に大きくなってしまうんでしょうな。ただ昨年のブーメランが飛ばずに未だ枝に残っているものがあるのは初めてかなあ、きっと秋から冬への急激な気象変化に対応できなかったんでしょうね。
さてそんなことを考えながら庭をプラプラしているうちにハラがへってきた。その日は『富士宮焼そば』と決めてあったので迷うことはなかったけれど、モンダイはその具なのよ。


Carl Zeiss  G.Planar 2/45 T*  @ SONY α7

今回はあへてニクは入れず天カスだけで済ませた。ただキャベツは『富士宮焼そば』必須条件項目なので外すわけにはゆかないし、出来れば地元産にして美味しくいただきたいじゃんね。
そのキャベツ、スーパーなどの棚のワキには必ずゴミ箱が置いてあって、たいていの方々はその中へキャベツの外っ葉を捨ててゆくわけですな。まあヒト様のすることですからいちいちケチなんぞつけたりはしませんけれど、ボクからすれば「まあ何てもったいない…」みたいに思えるわけなのですねえ。

絶対捨てないで持ち帰ります!だってちゃんと食べられるんですから。そりゃ虫食いや変色した部分はカットしますけどね、例えゴワゴワと青臭い部分であっても細切りにして油調理加熱すれば甘みも出てけっこー美味しくいただけるものなんですよ。それにそのグリーンも鮮やかになって見た目にもいいってものです。
これぞ『富士宮焼そば』にぴったりの具材ですな、一人前は中サイズのキャベツのもので3〜4枚の外っ葉を使いますが、かな〜り大量でちょっと多すぎない?と思っても心配無用、炒めればペタペタになっていいカンジに麺と馴染んでしまいます。
あとはいつものソースと“だし粉”で仕上げればオッケー、めっちゃ美味い『富士宮焼そば』の出来上がりです。それにしても春キャベツってのは柔らかくて甘くていいもんですな。
デザートは神戸の三宮一貫楼「栗入りあんまん」ですよ、ホントに美味しいですね。あ、これの加熱はちゃんと蒸し器を使ってますよ、ボクは電子レンジ加熱ってものを信用していないのでね。その際も饅頭の下に敷くものとしてキャベツの外っ葉を使いました。全くムダにしてません。





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晩年も薄紅化粧で色気出し



Tokyo Kogaku  RE.Auto-Topcor 1.8/58  @ SONY α7

コデマリもいよいよ終盤に近付いてきた。この時期になるとオフホワイトだった花弁がほんのりと薄紅に色づいてなかなかにセクシイな姿となる。
清楚な若年期もいいけれど、円熟して穏やかさが滲み出てくるような表情がまたいい。そう、人も一緒ですな…でも神様はなかなかそんな顔を与えてくれないものでしてねぇ、ボクはどうなりますか。