地中海フェアdeワンプレート

わざわざ隣り町のスーパーまで行ったのは新聞の朝刊チラシでメにした「地中海フェア」なるもののせいなのだ。いや〜なんだか矢鱈に旨そうなものがたくさん紹介されていて、哀愁のイナカ町では入手不可なものばっかりだったからね。

地中海って云えばやっぱり“ Mediterranean Sundance (地中海の舞踏)”ですよね、パコ・デ・ルシア&アル・ディメオラ&ジョン・マクラフリンの三人による超絶テクニックの名曲さ。
初めてこの演奏を聴いたときに鳥肌と震えが止まらなかったことを憶えている。
「Friday Night in San Francisco」と題されたライブ演奏アルバムは1981年に発表されたもので今から40年近く前のものだけど、全く色褪せることがないどころかこいつを超えるギター・トリオのパフォーマンスは存在しないんじゃないかってくらいスゴい。
誰しもがこの演奏に憧れトライする、しかしそう簡単に制覇を許してくれるほど容易なものではない。かく言うエロおやぢもいちおーチャレンジしてはいるんですけどねえ(しかも十年以上前から)途中までもはおろかイントロの数小節すらおぼつかない状態でしてね、もう笑えます。気の長いライフワークにします〜なんて言い訳してますけどね…って超脱線ですな、元へ。

そのちょいハイソ系スーパーでは本当に迷いに迷って数品を購入してきたのだけれど、先ずはイタリア産生ハムの『スパッカ・クルーダ』ですね。肩肉の生ハムなんですが、このテの生ハムってのは非常に塩分が強いものが多く、確かに旨味も強い代わりにノドも渇いてしまうのよ。まあそれを言い訳に例のドリンクをガバガバいけちゃうところがいい。う〜ん、いいって表現するのは間違ってるかもね、それより健康面でちょっと気を遣ってしまうところが口惜しいじゃないか。
ところがこの製品はほとんど塩分を感じないくらいにコントロールされていて、噛めば噛むほどまったりとした上質な旨味がじんわりと湧き出てくる…素晴らしい!確かにこれ一枚ではオナカいっぱいにはならないけれど、ココロは大いに満たされる。
チーズは『トランシュ・ド・ブリー』、白カビ系チーズの代表選手ですね、たいていは三角にカットしたものが売られています。ところがこれは薄くスライスしてあるのよ、いい感じじゃありませんか…食べやすいしね。


Carl Zeiss Jena  Pancolar 1.8/50 (Zebra)  @ SONY α7

こーゆースライスされたチーズはパンに挟んだり何かに乗せて溶かしたり焼いたりして食すのが王道なんでしょうけどね、こんな風にワンプレートの場合は野菜やポテサラをマキマキして大口であんぐりもぐもぐするのも悪くない。

今回はたまたま手元にあった赤ワインの栓を開けたけど、ナゼかこのところ白ワインを気に入っておりましてね。がっつ〜んとステーキだとか濃厚なブラウンソース系シチューなどの場合は赤に限るけど、それ以外のシーンでは赤白どちらをチョイスしても構わない気がする。
考えてもみれば料理は単一のメニューを最初っから最後まで食すわけではなく、その途中でいろいろなものが供されるのであって、無理してメインディッシュに合わせる必要もない。まあ高級なお店では料理毎にグラスでワインの種類を変えては添えるのであるからそーゆー心配や気遣いをする事もないけどね。
それにしてもワイン人口ってものが確実に増えているのは哀愁のイナカ町であっても実感できるのである。どこのスーパーに行ってもワインコーナーはけっこー充実していてひと昔前では考えられない状況になっているのよね。

しょんないスーパーに超高級なワインがあったりして「いったい誰がこんないーもの買うんだよ〜」と思うけれど、買うヒトがいるから置いてあるのである。ちょっと保管状態が心配だけどさ。
それとどのお店も品揃えの中心価格帯は一本¥1500前後から二千円台のようで、みなさんけっこーいいお酒をいただいてるんですねぇなんて感想を持たざるを得ない。
ボクのように毎日ガバガバ飲る人間だとそーゆーお値段では破産してしまうのよ、だから平素はワンコイン・ワインね。そして何かの折にはバ〜ンと大枚はたいてハイクラスを奢るってことが多いかな。
ただ近年のワンコイン・ワインですねえ、決してバカに出来ない品質とお味ですからね、だからといってべつに寂しい思いをすることもありません。まあ今回のように超高級生ハムとバランスが取れているかって訊かれるとびみょ〜なカンジはしますけどね。
デザートは久しぶりに「パンナコッタ」を食してみました。巷ではプリンを好むヒトが多いですけどね、ボクは卵黄を使わずに生クリームで仕上げる「パンナコッタ」が食べたくなったのよ。ちょっと隠れ名店だけど隣り町にある「富士高原スイーツ工房」さんのこの品ね、バリッと濃いエスプレッソコーヒーがパンナコッタとよく合いまして、非常にココロ安らぐフィナーレになりましたよ。




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本文中に記述している“超絶テクニック”アコースティック・ギター・トリオのライブ音源がYouTubeにありました。
もぉもぉもぉ何度聴いても素晴らしいものです!
(音声のみですが、このほうがイマジネーションが拡がりますね)