再び昭和の面影

鳥カラ揚げ定食@マルヨシ

先日その良質なノスタルジーにノックアウトされた食堂「マルヨシ」さんにまた行ってしまった。
その日の母上は当家より最短距離の中華料理店を希望されたのであるけれど、ボクは“ラードで揚げる唐揚”ということをシゴト仲間から伝え聞きそれをどうしても食してみたくなっていて、横車を押す形でマルヨシさんに決めてしまったのだな。年老いた親の希望を聞き入れずテメーのヨクボーを優先させると云う全く以ってけしからんバカ息子なのである。
しかも食し終えてもその美味しさに満足したことだけを語りその様な経緯なんぞすっかりうち忘れてしまうのね、そこがまた親不孝者たる所以なのであって少しはハンセーの色を見せなければならないかな。


Tokyo Optical  Topcor 3.5/50 (Retractable type)  @ SONY α7

皿にドカンと盛られた鳥のカラ揚げはひとつひとつが相当な大きさ、ヴィジュアルで先ず圧倒される。そして食してみればラード云々のハナシに納得するお味なのよ、いや〜美味いじゃありませんか。モモ、ムネを適宜取り合わせてあるけれど、ひとつだけ手羽中が入っていてそいつがまたたまらなく美味い。
しっかりとした味付けにカラッと揚げられ香ばしい鶏肉、決して洗練された料理ではないけれど実質というものの素晴らしさを実感できるのだ。
定食はメインのカラ揚げに丼ゴハン・みそ汁(この日は豚汁)・自家製と思しき大根の漬物がセットになっているが、面白かったのは冷たいソーメンにナルトが一枚乗った小鉢も添えられていたのが印象的だったなあ。全てが手作りっぽくてとってもいい感じですよ。

母上はゴハンものが食べたいということで「エビチャーハン」をご注文された。ちょいとつまみ喰い(といっても食が細くなった高齢者なのでお手伝いって側面も若干あり)したところ、こいつもめっちゃ美味いじゃありませんか。
ザザっと刻んだチャーシューもたっぷり入っていて、スペシャルオプション的なエビに頼らなくてもそのベースとなるチャーハンがジツに完成度の高いものであることが判る。いいねいいね〜、餃子とチャーハンってテもあるじゃん。
しかしこうして再び昭和の面影を求めて同じお店に行ってみるとよく解かる点がいくつかあって、近年のオシャレなお店やカッコいいお店が流行のメニューをひっさげて華々しいデビューを飾っても数年の後には廃業…てのはよくある話なのね。あんなにヒトがたくさん入っていたのにと思うけれど、結局はただの話題にしか過ぎなかったってことかな。
マルヨシさんのように例え枯れても(失礼な言い方でごめんなさい)その支持者が絶えず来店してくれて何十年と営業されているわけなのであって、結局はヒトってこーゆーものを求めているんじゃないか…ってことなのよ。巷でその動きが注目されている“大衆酒場ブーム”もこうした事例の側面テキ結果でしょ〜と思えます。


食事処 マルヨシ
静岡県富士市天間1378-1
TEL=0545-71-3820
ACT=11:00-14:00 / 17:00-20:30 水曜定休




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石積みの花々


例によってゴミ捨ての道すがら
ご近所さんの石積みにはヒルガオやらいろんな花が
小雨模様の曇天なんですけどね
なんだか美しく思えてさ
急いでお家に戻ってカメラを…って次第



Carl Zeiss  YC Planar 1.4/50 T*  @ SONY α7