とうとうアコガレのスキレット

ラム肉の鉄板焼

ラムと云えばジンギスカン、北海道に住んでいたころは本当によく食したものだ。当時のラム肉は現在のように生で流通することはなく、たいていはチューブ状にシュリンクしたものを冷凍したスタイルで、それを肉屋さんがスライスして販売していたのね。

そうそう、柔らかくて甘いラム(仔羊の枝肉)よりもマトン(親羊の枝肉)のほうが多かったかな、今みたいに良質なラム肉がスーパーなどで容易に入手できる時代ではなかったし。だからこの平成の終わりはまるで夢のような食生活の変化なのよ。

そんなラム肉の「焼肉用」と謳われたパックを購入してきた。
まんまその通りにヤキニクで食してもいいのでしょうけれど、偏屈者のエロおやぢは塩コショウしてフライパンで焼いたものをタマネギをたっぷり敷き詰めたスキレットで食してみるわけだ。
スキレットとは形状はクラシックなフライパンスタイルなんだけど、材質が鋼板プレスではなく鋳鉄で出来ているのがミソなのね。
本当はアウトドアなどで用いる頑丈一点張りのヘビィデュティ調理器具なんだけど、近年のアウトドアブームの影響もあるのかレストランとか小ジャレたカフェなんぞで料理を提供する器として用いられるケースも多くなってきたのだ。
鋳鉄の真っ黒なバックは料理の色彩が映えるばかりでなく、そのスキレットを予め加熱しておけば料理が冷めにくい上に鉄板焼き独特の風味も加わって非常にいいのである。

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Carl Zeiss Jena  Pancolar 1.8/50 (Zebra)  @ SONY α7

各種雑誌や書籍などでそうしたフォトを見る機会も多く、ジツは数年前からずっとアコガレていて欲しかったものでもある。まあたかが数百円という金額なので「いつでも買えるさ」なんて甘い意識もあったせいか、いつの間にか月日は流れて昨年末近くなってからようやく購入の運びとなったのよ、サッサと買っとけばよかったものを~なんですけどね。

ファーストクッキングとして本当はホットプレートの上にこいつを置いて加熱し、茹でた野菜やソーセージを並べて「ラクレット」をするつもりだったのだけれど、なんだかその機会を逸していてこの日の料理が初めて使ってみたスキレットなのだな。
初回にしてはなかなかに使い応えのある成功例になって、素直に嬉しく思う。
それはそうと、屋外でやるジンギスカンもいいけれど、こうしてちょうっとワイルドな感じで食卓に向かうのも楽しいものですな、いや~やめられなくなりそうでやんす。
今回は岩塩とブラックペッパーの粗挽きだけって云うシンプルな調味にしたけれど、ラム肉にはベル食品さんの「成吉思汗のたれ」を用いて”お一人様ジンギスカン”風にしてもいいかな。
いづれにしても鉄板の威力は絶大なものです。そして美味いビールがあれば申し分ありませんね、ジンギスカンにはサッポロビールなんですけど、なけりゃ何だって…。


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