金目鯛の兜煮

盛夏に食す冬の味覚

金目鯛(キンメダイ)の旬は冬と云われてはいるけれど、生息域が深海なので実際のところは周年そうお味は変わらないはずですよ。ただ昔は金目鯛と云えば鍋物や煮付けといった調理が一般的だったので、まあいちおー冬なのかな…って感じです。
我が国での漁獲は一都四県、千葉・東京・神奈川・静岡・高知と黒潮が流れる太平洋側がその主たる基地でありまして、水産庁の報告書では静岡の下田や稲取そして千葉の銚子がその筆頭となっているのですな。

ゴヤ長期出張生活から静岡にぷち帰省しているエロおやぢとしましては、スーパーの鮮魚コーナーで探すものはやはり地魚ってやつでして、先日見つけたこの金目鯛のお頭に狂喜するわけです。そう、なんてったってキンメは高いんですよ…切身なんて高級和牛並みのプライスで流通していますからねぇボンビ君はそうカンタンにテを出せないわけです。

ところが漁模様でもよかったのでしょうか、その日はこのキンメがお刺身や握り寿司のネタとしてたくさん並んでいましてね、鮮魚をおろした時の余剰産物としてお頭のパックもあったわけです、しかも破格の安さで。そりゃ買うでしょ今でしょ逃すなよ!ってなところでして、ウキウキとカゴに入れてしまうのですね。お~っし、今夜はこのお頭で兜煮だぜ、日本酒もちょっとだけゼイタクなやつを奢ろうじゃないか…とルンルンで爆速帰宅するわけです。
 

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金目鯛の兜煮   Asahi Opt. Super-Takumar 2/55 (Yellow Letter, Eary Font)  SONY α7

付け合せとして普通はゴボウやインゲンだろうし料理屋さんなら木の芽なんぞが必須トッピングなんでしょうけどね、あいにく当家の冷蔵庫にはドレもなくて仕方なしに菜園に走るわけです。ナスやオクラは収穫したばかりで次世代はまだ未熟、万願寺唐辛子は全部採って喰っちまったし…とある程度のボリュームのあるヤサイが何もない、まあいわゆるピンチってやつですな。
そんな窮地を救ってくれたのが三つ葉です、おぉこいつだってオッケーじゃないか。逆に夏らしくさわやかでいいかも…な~んてややコジツケ気味に添えてみたわけですが、相性としては悪くありませんでした。

甘辛くやや濃い味に煮たお魚、盛夏に食す冬の味覚として『金目鯛の兜煮』はイケてる肴でした。ただねぇヤバいんですよこーゆー料理は…日本酒が進みすぎちゃってさ。


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やんちゃなケロ助


周囲の田んぼが消えてすっかり少なくなってしまった当家のケロ助
ライバルがいないのでテリトリは庭全部 やんちゃし放題
でもねえ そこは危ないからやめて欲しいな


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やんちゃなケロ助   Nikon Ai-S Zoom-NIKKOR 4/80-200  SONY α7