■ 日間賀島のお土産
昨年の秋、ボクはナゴヤで長期出張生活中だったのでありまして、休日ともなればアチラコチラに出かけては彼の地の文化を見聞していたのです。その中で " 日間賀島 " という知多半島の先端にある島に行ってぷらぷらとゆとり旅をして、やはりアレコレと喰いまくったお話(前編ではバルでタコ唐揚と平貝のフライ、後編に食堂の生しらす丼ね)もこの駄文日記に公開しましたけれど、島の名産品であるタコはこうして真空パックにした干物をお土産としても購入してあったのですな。
そうこれを持ち帰った理由は、日間賀島で名物の『たこめし』を食さなかったから…ということなのでありまして、島の土産物店で " たこめしの具材としてもイケる " という「たこの干物」真空パックを見つけてはヨロコビ勇んで購入したわけです。
干物と云ってもよくあるカラカラに干してしまったタイプではなく " 半生干し " のような状態で、このまま炙って食せば酒の肴としては極上のひと品となり得るものなのでありまして、そいつをゴハンに炊き込んでしまうのはちいとばかり惜しいかなあ…とグラグラ逡巡したのも確かではあります。が、しかしここは初志貫徹、後々後悔しないためにも『たこめし』にすることにしたのですよ。
■ いよいよ念願の『たこめし』
パックに貼られていたシールの案内通りに『たこめし』の準備を始めます。そして炊飯器から漂ってくる素晴らしい磯の香りに悶絶するエロおやぢなのですよ、うっわ~こいつは楽しみだぜい、食す前からその美味しさが容易に想像できるってもんです。
中くらいのタコがまるまる一匹ですから(タコの数え方って一匹二匹でいいんでしたよね?)二合半のコメの量に対してはたっぷり充分な量です。カマのフタを開くとどっさりタコが入っております、いや~うれPじゃありませんか。
そして期待以上の美味さにオカワリしまくりなのであります。「イカめし」とはまた違った旨さがありましてね、密度の高いお味なのに少しあっさりしていると言いますか、ちょっとだけ上品な感じもします。けれどもクセになることも間違いないわけでして、どのタイミングで食すのを止めるのかに苦しむのであります。
残った『たこめし』は翌朝の食事でもいただきました。その時は刻み海苔をトッピングしましたけれど、またそれも格別なお味になりましてね、あぁ~もっと喰いたかったなあ…みたいな愛おしさに包まれるのであります。
本当に美味しくいただきました、ご馳走さまでした。