季節感のない輸入『タコの刺し身』にまつわるエトセトラ

刺し身に代表される魚料理は季節感とか旬ってものを必ず伴うものなんだけど、その日の漁模様によってはてんでダメな日もあるのは仕方のないことなんだよね。
この日もいつものスーパーの鮮魚コーナーには冷凍解凍モノしか並んでいなくって、なんだかちょっとガッカリなエロおやぢなのである。でもね赤身なら冷凍輸入マグロ、白身なら養殖鯛だってベツに構わないじゃないか、そもそも特別なナニかを所望するなら最初っから個人の鮮魚店かデパ地下に足を運べばいいのであって、足ることを知るオトナはそーゆーワガママは言わないものなのだ。それに与えられた環境の中で最善の工夫をしてヨロコビを積み上げてゆくのが賢い庶民の愉しみってものなのである…な〜んて説教じみていて如何にもごもっともな言い訳は“経済テキ理由”と云うウラ事情を見事にカヴァーしてくれるんだな。


Nippon Kogaku NIKKOR-H Auto 2/50 @SONY α7


さてそんなボクが購入してきたのはモロッコ産蒸しタコと静岡県産カツヲのタタキ冷凍真空パックなのである。冷凍輸入されるタコは西アフリカ地中海沿岸産がかなり多く、一時は乱獲のせいか漁獲量が急激に減少して価格高騰につながっていたけれど、このところ回復基調にあって以前の水準に戻りつつある…って現状はジツはカラクリがあるのよね。
農林水産省の昨年度統計(データソースはFAO=国際連合食糧農業機関)によると、確かにモロッコのタコ輸出量は右肩下がり。しかしそれを補うようにモーリタニアのそれがジリジリと増加傾向にあって、食いつくしちゃったアトは近隣国に拠点を移動しての商業活動かい…てなカンジかな。
それじゃカッテな領土拡張をチカラで実行する某大国のように他国の領域から漁業資源をガッサリ持ち去ってゆく無道徳な行為と一緒じゃんね。ニッポン人よ、そんなにタコが喰いたけりゃ養殖でもなんでもいいから国内事業を推進して補完しようじゃないか、就業人口が減っている水産業の振興にも繋がるんだし。TPPなんて怖くねーよ!って堂々と言える社会基盤を作ろうではないか。
な〜んてこと考えながら食すタコ刺しなんてイマイチだよね、美味しい肴と酒はもっと穏やかなキモチでいただきたいものですな。





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疲れたしー
風も冷たくなってきたしー
早く帰りたいなー
んで、ひとっ風呂浴びて例のドリンクをば…



PENTAX MX-1






ムー吉殿
こんばんは! 今度はコンディションよく明石焼き喰いたいっす(´▽`*)アハハ
景気のいい頃は北海道根室の花咲から活き花咲カニななんか取り寄せて食してみたり釧路から毛ガニ…なんてゼイタクもしましたけどね、今やロシア産冷凍輸入品専門ってカンジに落ちぶれてます ノ(´д`*)
タコの養殖って難しいんですかね、単価が安くて商売になんないとか。そーゆー状況も乗り越えなくてはならないご時世かと思うんですけど。でもTPPって要は工業製品で得た利益を農林水産業にバラまく格好になりそうで、結局長いメで見ると収支損得勘定は一緒かなって思います(泣)
ところで越前ガニはいつ当家に? \(≧▽≦)丿



元ルーさん
おはようございます!
増毛(ぞうもう)ですか…11/10のエントリーのラスト、後ろ姿の御方に体験していただきたいものです (≧∇≦)b な〜んてね、“ましけ”って読むんですよね、北海道に住んでいた者にしか解らない呼び名。なつかしい!
タコって調理方法で食感や硬軟がずいぶん変わる食材ですよ…