焼き新筍 木の芽味噌添え

シゴト現場はお寺だった

補陀山 善應寺(ぜんのうじ)

先月四月のシゴト現場は臨済宗妙心寺派・補陀山「善應寺」さんというお寺でした。いえいえボクは宮大工などではありません、ただのドカタですから。まあ職業テキにはいちおー「外構屋さん」ってことになりまして、雨水排水などの関連土木工事が主たる業務であります。

山を背にした急斜面に善應寺さんの本堂がありますが、お寺さんが経営する幼稚園がその下にありまして、山から流れ出る水が幼稚園の体育館や運動場に激しく流れ込んでしまう…ということで排水溝や設備などの改修工事に伺った次第、つまり昨日の駄文日記の続編みたいなものであります。


本堂と「ぼけふせ釜」

いちおー " 寺社巡り " もスキなエロおやぢといたしましてはお寺さんの普請や仏像にも興味ワキワキでして、シゴトついでとはいえいろいろ拝見させていただきました。
面白かったのは本堂の前に " ぼけふせ釜 " なる巨大な鉄釜が置いてありまして、多分読んで字の如しな御利益のものかと察します。そのほか山門に掲げられたシブい山号額、牡丹や逆さ狛犬の飾り瓦など、なかなかの風情ではありませんか。

山号額 飾り瓦 地蔵群

そして本堂の手前に御堂がありまして「大地蔵」さまが鎮座されております。大きな地蔵さまもユニークですが、ボクとしましてはその御坐にたたずむお地蔵さんたちに興味をそそられましてね、そっと撮影させていただきました。

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御堂のお地蔵さんたち   SIGMA A013 2.8/30 DN  SONY NEX-7


補陀山 善應寺(ぜんのうじ)
https://zennoji-shimizu.jimdofree.com/
静岡県静岡市清水区蜂ヶ谷443
TEL=054-367-1696




ホトケ様からの贈り物

『 焼き新筍 木の芽味噌添え 』

そんな善應寺さんでシゴトをしている最中のことです。
土を掘り起こして構造物周りの整地を行っておりましたが、あるとき手に持ったスコップに土中で何かがザクっと触る感触があったわけです。ん?と思い土をひっくり返すと、それは何と新筍!
しかも運のよいことに丁度根元のベストな位置にスコップが入ったようでして、あら~お見事!ってカンジに採れてしまったわけです。証拠写真を撮影しておけばよかったなあ。

山椒の新芽

そりゃもちろんお持ち帰りであります。いちおーお寺さんの所有物でしょうから、厳密に言いますと「窃盗罪」に当たるわけでして緊張が走りますが、まあこれも " ホトケ様からの贈り物 " ってことにしてシレっとクルマに新筍をしまうエロおやぢであります。

自宅の庭では山椒の新芽も出揃い、タケノコと合わせてくれ~と請願されているようです。新筍を茹で、さてその山椒とどんなお料理にしようかと思案するわけですが、やはり新鮮なものならばコレしかないでしょう!てなところで『焼き新筍 木の芽味噌添え』の調理開始であります。

焼き新筍 木の芽味噌添え   Nikon Ai AF MICRO NIKKOR 2.8/60  SONY α7

筍をコンベクションオーヴンで焼いている間、山椒を細かくたたき味噌に和えてゆきます。若干の酒と味醂でのばし、いただきやすい濃度に仕上げてゆくところが唯一料理っぽい所作かなと思います。

さあ、出来上がりました。芳ばしく焼きあがった新筍に木の芽味噌と若葉をあしらい、早速いただいてみます。
サクっとした食感、はんなりとした筍の香り、意外にチカラ強く押し寄せてくる甘み…あぁ何てステキな春の食べ物なのでしょう。サイコーです。木の芽味噌のプリミティブな風味が新筍をカンペキなまでに持ち上げておりまして、あぁ京都の料亭なんぞはこんな風に客人をもてなしているんだろうなあ…などとカッテな想像に耽るエロおやぢなのであります。
ホトケ様の素晴らしい贈り物に感謝いたしました。


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善應寺のツツジ


晴天の下で眺める花もキレイですが
雨の中でしっとり咲く花にも心惹かれます
善應寺さんの本堂わきには白いツツジの植え込みがありまして
シゴト期間中ずいぶん癒されておりました


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善應寺のツツジ   SIGMA A013 2.8/30 DN  SONY NEX-7