■ 馬刺し
そうか、そのテがあったか…
休日明け、シゴトの休憩中に仲間が前日の私生活について語っていた。
「いや～疲れちゃってさ、なんか元気つけなくちゃと思ってさ、馬刺しを買いに行ったんだよ。んでもってさ、肉屋の駐車場にクルマを停めたらヘンなオヤジが来てさ、クルマをどかせって言うんだよ…（以下略）」
それ以降のハナシはしょんないことなので割愛するが、ボクが最も注目したのは " 元気をつけるために馬刺しを喰った " ってことなのである。そうか、そのテがあったか！そういえばしばらく馬刺しは食していなかった。いいじゃないか、ボクも疲れ果てているからソレで行こう！と決めた。
馬刺しと云えば九州熊本そして上州あるいは甲州、いわゆる " 伝統食 " ってことになるのだろうか。ところが静岡県の東部にある御殿場市も馬刺しの需要が大変多いのだ。
どんなイキサツでそーゆーことになったのかと考えると、山梨県の山中湖や道志渓谷への街道が昔からある同市ならではの発展と食文化なのではなかろうか。市内では「馬刺し」と染め抜かれた幟旗を掲げる肉屋さんをとにかくよくメにする。
そんなワケでシゴト帰りに同市内の肉屋さんに立ち寄って件の馬刺しを購入して帰った。金華豚などを活用した畜肉製品で有名なそのお店はちょ～人気店でもあり、週末ともなれば地元＆観光客のダブル攻撃で行列とゴッタ返しは必至なのである。
しかし今は武漢肺炎対策の真っ最中、店舗入り口には STEP STOP のマークが設置され入店を制限している。店内から「次のお客様どうぞ」の声がかかると店内に歩み入り「さてナニにするか…」といった経緯から様々なヨクボーが逡巡することになる。図々しいエロおやぢのくせに後ろでヒトが控えていると思うとなんだか急かされているようで落ち着かない。う～ん、早くこうした状況から脱したいものだ、と思う。
無事に名物『特選馬刺し』をゲットし家路を急ぐ。あぁ早くひとっ風呂浴びてキンキンに冷やしたアレをきゅ～んと飲りてえなあ！とギラつくココロを抑制しながら走る十里木街道もけっこー楽しいものだ。
さあ、いよいよプライムタイムである。様々な意味で清潔な状態に心身を整え、大切な食材に対峙するこの瞬間が堪らなく愛おしい。
刻んだ青葱を馬刺しで包み、おろしたニンニクとショウガを溶いたお醤油に浸してはクチに運ぶ。あぁ、コトバにならない美味さじゃないか、サイコーっ！他の畜肉類や魚介類にはない旨味、まったりと拡がる赤身肉の陶酔。
時折食したくなるスペシャルなステータスがある馬刺し、お～っしコレでスタミナは供給され身もココロも元気になるというものだ。
こうした料理には日本酒も欠かせない。そして地元の食材にはやはり地元の酒だ、哀愁のイナカ町には４軒もの造り酒屋が在るけれど、その中で最も辛口の逸品を供給してくれている酒造さんの「げんこつ」を選んだ。
いいぜ、美味いぜ！馬刺しですっかり弛緩したクチと舌をパ～ン！とキレのよいアタックと余韻で締めてくれる酒、ガツンとげんこつ喰らふってものである。
肴良し酒佳し…コレでボクは復活する…と信じたい。
◆ 有限会社 山崎精肉店
http://kinkaton.co.jp/
静岡県御殿場市板妻114-1
TEL=0550-89-1229
ACT=8:30-19:00 火曜定休及び第四月曜休
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■ 雨の庭風景
気が付くと梔子の花がそっと咲いていました
心地よい香りがふわりと漂ってきます
雨が止んだらその甘い蜜に誘われてアリさんたちがたくさんやってくるのでしょうね
今はこうして静かに眺めていられます
たかみさまおっと、そちらでも馬刺しを好まれるお土地柄でしたか、ボクにはなかなか縁のない地方とは言え不勉強をお詫び申し上げます。英国や米国では馬肉食などは死刑にも値する行為らしいですが、フランス人はこっそりナイショで食べているって話です(´▽｀*)ｱﾊﾊ
梔子は当家のものしか知りませんでしたので、逆に八重咲のものがあるのには驚きました。あ～ソレも単なる不勉強、いい齢してみっともないことですな/(≧△≦)ヽ
たかみさま
それぞれの地域にはそれぞれの歴史に裏打ちされた文化があるものなのですね、食の文化も同様でなかなかに奥深いものがあると感じました。貴重な情報をありがとうございます(^-^)/
そう云えば以前に「義経鍋」って見聞きした憶えがあります。ヘンな形の鍋！って思いましたけど(´▽｀*)ｱﾊﾊ アレでジビエや馬肉をいただくのも面白そうですな。
